2022年10月に読んだ本
『明日のプランニング』 佐藤尚之著
「情報“砂の一粒”時代」以前の生活者と「情報“砂の一粒”時代」の生活者とでは伝え方を変えないといけないという内容です。砂一時代の生活者に対してはファンベースで考えようという、以前読んだ『ファンベース』にも書いてあったことです。やはり迷った時はここから考え始めることが大切なんだと思います。
モンゴル800の「小さな恋のうた」にある
の気持ちが大切だと。すぐそばにいるファンを見よう、もてなそう、一番大事にしようということです。
今の仕事の中で「伝える」ことについて再点検しなければいけないと考えていたところで、すごくいいタイミングでファンベースの考え方を確認できたのは大きかったです。保育のこと、介護のこと、福祉のことをどう伝えるか、誰に伝えたいか、その人は砂一時代の人なのか、それとも砂一時代以前の人なのか、じゃあどんな伝え方が効果的なのか、こうやって具体的に考えていくことが必要なんだと気づかされました。
『子どもが教育を選ぶ時代へ 』 野本響子著
マレーシアに移住し、マレーシアの教育を親子で体験して気づいたことを発信しておられる方で、以前から発信内容に興味を持っていた方の本です。
親の仕事は子どもを邪魔しないこと、誰にでも合う完全な教育は存在しないなど、教育問題にはっきりとした答えを求めている人にとってはすっきりしない結論しか書かれていませんが、いずれは誰もが向き合わないといけないことだと思っています。
「やめて次に行くことは苦しい」「でも変化が激しい時代にはやっていることをやめることが大切になる」「日頃から小さいことをやめたり変えたりするやめる練習を繰り返して柔軟性の経験値を高めておくことが大事」といったことはぜひ参考にしたいと思いました。「やめる」ことについては、もっと日常的に行えるようにしておいたほうがよさそうです。今はうまくいってても平気でやめて、そして次のことに挑戦する。そんな小さな「やめる」の訓練はもっとたくさんあっていいと思います。
批判的に考える力の解説もあり、少し捉え違いをしていたことに気づかされました。
「批判的に」というのは、反対意見を述べて「論破」することとは違い、事実に基づいて論理的に考える――という意味です。
単に疑ってかかるだけでなく、いちいち論理的に考え直すことを求められていたんですね。こうやって自分の間違いを修正する機会があるのはありがたいです。
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