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幼児期からの性教育は義務化した方がいい

今日は性教育講師として活動されているファウルクス章子さんに、「幼児期から始める性教育」の重要性についてZoomで話してもらいました。

「この人の話が聞きたい!」シリーズと、何のひねりもない名前をつけてしまったわけですが、この人の話を聞いてよかった!!!と思える素晴らしい会になりました。

上から2人目が章子さんです!

自作の紙芝居がよかった!

自己紹介の後は自作の紙芝居『性教育紙芝居 みんなのいのち』を読んでくれました。後ろには解説がついていて、誰でも何を意図したイラストとセリフなのかが分かるようになっています。超現場向きに考えられた紙芝居です。

子どもが興味を持って質問してきたときが性の話を伝えるタイミング

性教育は身体の教育のなので、いつから始めても早すぎることはないそうです。基本は子どもが身体について関心を持って質問してきたら、そのタイミングを逃さず話すことが大事だと教わりました。啐啄同時(鳥の雛が卵から産まれ出ようと殻の中から卵の殻をつついて音をたてた時、それを聞きつけた親鳥がすかさず外からついばんで殻を破る手助けをすること)や応答的な保育と通じるところがあり、性教育も教育と同じスタンスで取り組むものだと理解しました。

世界の常識から2、3周遅れている

海外の人からすると日本の意識はかなり問題があるという話もありました。例えば子どもの人権のこと。子どもも大人と同じで1人の人間であり、その人権は尊重されなければいけません。でも、大人なら間違いなくNGなことでも、子どもだとなぜか問題にされないことが多いと言われました。例えば子どもの裸の写真を撮ること。乳児健診でみんなのいるところで肌着で寝かされ裸にもさせられること。これが大人であったら・・・と考えるとあり得ないですよね。これが世界の常識だそうです。

そうやって考えると日本の性教育というか人権意識は世界から2、3周は遅れてしまっているんじゃないでしょうか。だからこそ、「そんなことも問題になるのか!!」と衝撃を受ける機会を意識して増やしていくことしかありません。黒船じゃないけど、海外の当たり前に触れていくのはかなり有効だと思います。その意味で言うと、ファウルクス章子さんのお話を聞くことは絶対にオススメしたいです。

子どもも大人と同じ人間として接することが大事

今回話を聞いていて、性教育の話というより人権の話を聞いているように感じました。もちろん性教育の重要性を学ぶことができましたが、大人と同じように接してほしい、大人と同じだと考えると何が問題かが分かると思うと、最後までそのようなメッセージを届けてくれたように思います。

「嫌だ!」と表明することに理由は必要ないと海外では教わる、という話もありました。子どもは何も知らない存在だからと、大人が必要だと思うことをやらせてしまうことがあります。そのことに対して「嫌だ!」と発言したら「どうして嫌なの?理由は?」と理由を求めることがありますよね。でもそうやって理由を聞いていると、なんとなく嫌だ、本能的に嫌だ、でも理由はうまく言えないことは嫌と言わない方がいいんだと、間違った理解をしてしまいかねません。そして大事なところで嫌だと言えない子になってしまいます。気をつけなければいけないことです。

こうやって考えていくと、今回学んだような性教育の理解を進めることができれば、そもそも性教育だけでなく人権についての考えを深めていくためにも絶対に必要なことだとわかります。だからこそ、身体について関心を持ち始める幼児期からの性教育は義務化した方がいいです。こども家庭庁の人にこの思いを届けたくなってきました。

興味のある方はぜひ直接連絡を

今回はZoomでのお話を録画して配信することはやめました。興味をもってぜひ聞きたいと思ったタイミングで聞いてもらうことが大事だと考えたからです。配信にしてしまうと、その気持ちが弱いときに見てしまう可能性もあり、それだと理解は深まりにくいと思うので。だからといってそのタイミングを何もせずに待つのではなく、そのタイミングが早くやってくるように取り組みは進めていきたいと思います。

ファウルクス章子さんはどこでも出かけて性教育の話をしてくれるそうです。関心のある方はぜひ連絡をとってみてください。

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