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男だけど育休を半年間取ることにしたのでレポするよ


◆書こうと思ったきっかけ

昨今、国が男性の育休取得率向上を目指しており制度の整備を進め、企業もそれに倣ってうんたらかんたら、、、
という背景があってとにかくどうやら今は昔より育休がとりやすくなったそうじゃない。
僕は幸か不幸か仲間内では結構早めに結婚し、そのまま周りより比較的早く第一子を授かりました。そんでもって現在育休をとってます。

唐突ですが僕は3人兄弟の長男、お兄ちゃんです。早い話が脹相です。
お兄ちゃんという生き物は生まれた時より先陣を切り、妹弟に背中を見られ続けながら生きるというカルマを背負っています。
そんなカルマも相まって、せっかく早めに子供もできたんだし、いっちょ育休ばっこり取得して、実際のところどうなのよ、という情報をレポすることで今後壊相や血塗といった後人たちに子供ができた時、育休取得判断の役に少しでも立てば思った次第です。(メンズからしたら育児の難易度とかまじ未知数だしね)

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◆本投稿の構成
・最初に我が家の状況を簡単に説明しようと思います。読んでくれている人と僕の間の前提条件をそろえないと話が入ってこないと思うので
・そのあとであくまで現段階、育休をとり始めて丸5週間たった今時点で感じているメリットとデメリットをそれぞれ挙げていく予定。現時点では不透明だけど、この先起きるかもしれない懸念も併せて書きます
・最後に総括と、事前にやっておいたほうがいいことや、頭に入れとくといいよといったTipsも書きたいなと思ってます(飽きなければ...)

それじゃいってみよー

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◆状況
・第一子が10月末ごろ生まれ、母子の退院タイミングに合わせて育休取得を開始
・育休はタイトルの通り半年間取るため来年のGWくらいまでは家事育児専念
・僕が勤めてるのはいわゆるJTC(要は典型的な日系企業)で、口では育休推進を叫んでいるものの、実態としては男性育休は2週間ー1か月程度が多く、3か月取った先輩は陰でGM陣からぐちぐち言われていたよ
└よって半年とか取る男性はほぼ前例がないレベルらしく、僕のときも直属の上司がほかのGM陣に問い詰められたとかなんとか
・嫁氏は1年取得予定
└なのでGWまでは2馬力育児、そこから半年は1馬力育児になる予定

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◆長期で育休を取るメリットとデメリット
大きいところとしてメリットは3つ、デメリット(+懸念)は2つかなと思ってます

●メリット
①パートナーとの負担の分散ができる

・ひと月ちょいやってみての感想だけど子どもの世話+家事で総量として1.2-1.3人月くらいのタスク量という感覚
└なので残業万歳の皆さんならご想像できる通り1人でもギリ頑張れなくはない、けどずっとやってたらかなりしんどい、くらいの仕事量
└我が家の家事の自動化状況としては基本自炊、洗濯機は乾燥機付きだけどあんま使わない、皿洗いは食洗機使わない、床掃除はルンバ+週2掃除機くらい
なのでごりごり文明の利器を活用すると1馬力でも回せそう(ただそれだとあんま休めない)

・上記を踏まえ2馬力で回すメリットとしては、家事育児に2人が全コミットするとそれぞれ1日の40%ずつくらい自由な時間が作れる
└泣き出したりトイレの世話とかが突発的に発生するのでまとまった時間は取れないんだけど、それでも1日の半分弱を好きなことに充てられるのは超超大きいメリットだと感じました
└こういうと語弊生みかねないけど午前休×週7くらいの生活がずっと続く感じです。この空いた時間を後述③にあてられるよ

②子供と過ごせる
・育休の間は合法的に国からお金ももらいながら、今しかない時間を子供と過ごせるっていうのは旨味は大きいなと思いました(僕らができる数少ない税金チュッパチャップスのチャンス)
└父親が子供と過ごす時間は生涯で3年半くらいしかないんだよ、みたいなCMが今年あって個人的には結構ショックだったってのがあって、このデータは育休取るときの背中押してくれた気がします


└これは生まれる前考えていたより大きかったなぁと思っていて、ぶっちゃけ2人でやったら家事や育児で難しいものなんて一個もないしメンタルの健康状態は仕事やってる時よりはるかにヘルシーなので子供との時間楽しめるんですよね
 例えば風呂に入るとか、昼寝するとかそういう普通の生活も、子供と一緒にやってると一個一個がまあ幸福度高いものに変わるんですよね
 そしてそのためにはおそらく日々に疲弊していないことも重要なので、パートナーに育児楽しんでもらう余裕作るという意味でも育休取ってよかったなと思ってます

③趣味やリスキリングに時間を充てられる
・①でも触れたとおり、思ったより時間に余裕があるので次のような制約の下でだけど好きなことに時間を使えます
└まとまった時間はちょっと確保しづらい(相談してその間相手に面倒見てもらっていればもちろんできるけど限界あり)
└外出も同上で頻繁には行きづらい(一定慣れてきた今は交互に半日ずつくらい外出してますが)
・都市圏の多くの人が子供を持つタイミングであるアラサー~30代中盤くらいって何か勉強しようとか新しいことにチャレンジしようと思うとそれなりに勇気がいるようになってくると思うんだけど、ポジティブにとらえれば育休ってちょうどいいタイミングだと思うんだよね
└育休はあくまで育児のための休みなんだから、奥さんの負担を少しでも減らせ、自分のために時間を使おうとするな、みたいな論調をツイッターでは見るんだけど、うちの状況に照らして考えると「育児なんて2人いれば全然大変じゃないしやることやっても時間余るよ!自分たちのためにも時間使おうぜ!」という感想です

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続いてデメリットと懸念点を書くよ、このデメリットを僕自身は相対的に重く評価しなかったから結果として半年休み取ったんだけど、これは各人のキャリア設計、家計状況etcに大きく依存するというのは強く感じてるよ
だから僕は、育休みんなもめっちゃ取ろうぜという結論にはしたくなくて、あくまで僕個人の経験と目線から判断材料を提供できればと思ってるよ

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●デメリット(懸念点)
①仕事復帰時のネガティブ影響
・これは大きく2種類あると考えられる
└能力開発、経験面での遅れ
┗└社内評価のネガティブ影響
・これらについては現段階では不透明だが多かれ少なかれ避けられないだろうなと予想してます
└2つは似ているが異なる点としては前者は今後転職をしても影響が残るが、社内異動等で業務内容が変わる場合は影響は小さくなる、後者は会社に残る限り影響は続くが、転職をしてしまえば影響はほとんど残らなそう、といった感じかなあと思ってます

ぶっちゃけ世の男性の長い育休を躊躇するのはこれが原因(多分とくに後者)でしょ、
めっちゃわかるんだよね
特にアラサーなんて脂のってきてる上に、今後出世できそうか否かの最初の分水嶺みたいなとこあるしね
しつこいようだけど、このあたりの気持ちもわかるからこそみんなに育休しっかりとれよなんて声を大にして言うことはできないんだよな。言えればいいんだけど

②収入面の不安
・育休中の収入が減ることについて懸念があるかもしれない
└詳しくは当事者になったら制度を見てみてほしいのだけど、かいつまむと収入はほぼ変わらん(最初の半年は自分の直近の給与67%が国からもらえて、社会保険料が免除されるので実質ほぼ100%位の収入になる)が、給付金は1か月遅れて振り込まれるから収入がない月が1か月できるので、カードの支払いや出産費用などまとまった支出はあらかじめ勘定に入れておくべき、というところだけ留意必要ですかね
・なので結論としては、これはそんなに気にしなくてよさそうというところに落ち着いている

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◆まとめ(と育休をめっちゃ取ろうと思った理由)
・書いた通り育休自体はハッピーなことが多いけど、復帰後は若干気が重い状況も待ち構えていそう、そういったことも加味したうえで僕が育休をがっつり取ろうと決めたのは一言でいうと思想のせいだよ
・思想や社会に対するアティチュードは人それぞれだから、これが僕にとってはよさそうな選択だったけどあなたにやあなたのパートナーのとってのベストな選択は全然違うかもしれないよ
・一個だけ僕の意見を落とさせていただくと、周りを見て足並みをそろえる、例えば社内は大体みんな1か月とってるから自分も1か月とっとくか。みたいな決め方は、なんていうかださい上にその判断基準は自分の幸福度に繋がらないから合理性に欠けるし、それやってると社会はちっとも前に進まないからそういうのだけ無しにしようぜ

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◆Tips
・もし長めに取りたいなら早めに上司に伝えて仲間に引き込むといいと思ったよ(安定期に入ったらすぐ1on1で言ったよ)
・出産費用もだけど、ベビーカー買ったりなんだり(10万位普通にする)で意外とお金出ていくよ
・自治体(都内だと区)ごとに援助制度が結構違うから早めにチェックしとくといいよ、ちなみに人少なくて金ある自治体が基本手厚いよ(千代田区最強みたい)
・生まれて直後はパートナーも自分も慣れてなくてバタバタするし、③で書いたような新しいことを始めようと思っているなら生まれる前からスタートだけ切っておいたほうがいいよ(0→1の出力を産後すぐ持っていくのしんどいので)

最後まで読んでくれてありがとう〜

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