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詩 明るく溶けて、朝

わずかばかりいつも通りに伸びをして日々を溶かすのに加担していよう
まずまずだな笑いかける裁定者に夏の終わりと雨を伝えるただ日々の内応には生存の応酬を導く目覚め
光輝いて、川は煌めき、海はねっとりと揺蕩う体の痛みと、広さに怯える心持ちの侘しさが一滴さらさらと眺めていく

嵐にも、苔むす反応を記している。暗闇と雨止みの待つ淡い街灯、ぼやけた〈TRY IT!〉の落書きに
                                                                込められた願いを、どうか捧げないで つづりはどうしたって思い出せずにいて 鼓を産む牛たちの涙にひれ伏す
まさかとは思いますが、その果てを見てしまいましたか?
あのやつれた場所から、じわじわと蕩けている団居の順列。ガウス記号。[ろくでもない嫌な蜂ども]

溢れんばかり 汲々と 西の空を懐かしむ
繰り返し 鼓膜を震わせ ノイジーな車の渋滞
音楽から逃げて さもないと脳髄が 蜘蛛のように!
粗ぶる鼻腔に 比丘尼御所 夜討 


打ち出された軌道式列車に 多くの人々とあかを乗せて。
笑い出す前に響き 鳴る柵の震える姿 羽虫の死骸に蜘蛛の波
誰だって この美しさには気付いちゃいねえんだ

夜型の芸術家の一言

エゴのようで イドの中に アルファマのアズレージョ
遠く 見たことの無いような喧騒に紛れ また戻る
淑やかな甘え、しとどと ただひたすらの ¡POR FAVOR!

流れ着くもの 第一級河川に流れ着いた
¡Nos gusta el plupo!
一年だけの装いに どうにか はたして

加担するのを止めて
往来の光りかがやく 熱のうろうろとした
なんとも非情なる渡り鳥の顔

そんなものがあればよかったのですがね。

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。