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詩 新たなる国

 熱のうねる 狂ったように奴隷は
 初の毛髪 祈りに燃やされ
 この更地、イドに太刀並べよ 悪辣を濯ぐ
 果物の熟れ腐り根の端々に鳥の足跡
 飛び出して空へ 休まる永遠の安寧 その裁縫
 針縫 くっついては価値なき 利便性の餓鬼ども
 安らかに

 打ち出される度に思う 虚ろなカンナビス
 撚り合わせて 焚いた煙の 水中へ
 水面に為政者の愚妹が並ぶ 老獪も回廊の人中
 朝裏ばし 昼伸ばし 夜は塔を制す
 τからじっと ∇遅れ分の愉快さで弾けた
 400000000000年前からの王朝も終い、そして……

 植物たちの立派な庭園 その先に纏わる人心
 奴隷故に為政者も王も裕福な民ですらも飲み込み
 その絢爛たる心のありようやいかに!
 許しがたい策病の忌避なる娘 大地溶け爆ぜよ
 大都市に匹敵する大伽藍 大惑星小惑星の帯
 船は三つの形を示し その三叉、その三角
 無数の圧縮 有数の管世界にひれ伏す

 クビに引っ付いた虫 多様な血液から満ち
 ざくりサクラの泣く声に 数多くのシクラメン
 娘は如何なる奴隷にも安らかなる集いを渡しある種永遠に続く戦争が国を崩壊せしめんと大気を震え上がらせ全くの無為に置かれたこの地平を得た
 発言は軽蔑 無知は崩御 楽に脳天は 流離う

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。