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雑記:世界も他人も信じない

 現実を見つめている。
 それそのものだけと、思い込みながら、味付けされた窓を壊そうと思い立つ。ノイズ、弾ける声、起き上がる体、このからだは上手くいかない。
 眠らない。眠らない。まじないのような力を持って架空世界、虚空倫理を持ち出す。
 それらは全て線形を持ち、ガウス関数のように断絶し、1を等倍に整形された不可視を神と言い張る。微分された世界。
 そこに残されるのは加速度だけだ。

[誰も彼も、
私もお前も、
いる訳がない]

 私もかつての不条理劇に照らし合わせてみれば、意味もなく拳銃を持ち出す「太陽のせい」で、どんな懇願も届くようで届かずに処刑されてしまうのだ。常に裁かれているような、絶えざる不信の目、生きていくと句点が増える。
NO , MORE , FUTURE ,
 ただ眠っていたいまま、脳はその行く先を眺め続ける。部屋、生活、人間らしさ、退行するキャリア、鍋に収まって宇宙を思考し続けた。持ってけないよ何も、小さな群から生まれて、箱庭から眺めている気分。離人感は私を仮想的な存在と混乱する。
 人生とは積分されたもので、その一つのパイとする事に耐えられない。呻くな、この足元には頭のいいものが落としていったものがある。耐えざる腐臭、肉を阻害する浮腫、言葉を切り刻め。その実体も、持ち出される架空の箱も、投げ捨てろ。

〈背景〉
 先日、Xで「自分に自信がない人には、世界も他人も信用してない。世界は意地悪に出来ていると思い込んでいる人がいる」というような言葉がバズっていた。それは或る一面では正しいだろう。
 信用にあたる。摩擦係数の少ない地膚。摩滅に至るザラツキヲ持つ。痛ければそれはフィジカルの勝負。耐え難き痛み。丹田から突き抜ける感覚。

 私は心理的安全性が確保されていないから、自信を持つ前段階の話ということと受け止めた。

〈仮説〉
 日本は「心理的安全性」があまり育まれないから、スパイト行動を生んでしまうのか。
 ルールしかない右倣え、個を重んじないばっかりに安全な場所はなく、安全な場面しかないのか。
 人を尊重したコミュニケーションが上手く取れない。また、そういう風な経験が少なかったからか?

〈私事〉
 部活動でテニスをしていたが、どうあっても下手くそなままで、練習の時に「これが下手な例」と私を評価した教師を忘れることはない。また、教育と称して教室内でテニスボールを当てられたことも、ずっと忘れはしない。
 嫌な思い出や経験は忘れずにそこにあり、私のことを軽んじた者はよく覚えている。高校生までの間、じっくりと心理的安全性は失われ続けた。性格のせい、自分の行動のせい、環境のせい、色々ある。
 それについて特に恨みや憎しみがあるわけでもない。ただ、通り過ぎて、今がある。事実ベースで物事を捉える。ある種のファンタジーとして。

 [そうだ、理性を使ってみては?]

 そうすれば不利益があったとしても耐えられる。ファンシーなもの、構造のひとつ。
 要因は色々で、それぞれがこの体、声を締め付ける。世界は広いもんでもなんでもなく、諸々に拘束され、行き着く窮屈さに擦り切れてしまった。
 反響室で発狂したように太鼓を叩き続ける。迷妄神経のようにナイーブで尖った撥、狼の尾、指は血だらけ、網目をすり抜けて音楽の理解出来ない最小単位まで分解し続けるファクトリー。情け容赦のないコンベヤとポンプの音が続く地下室は雨漏りで耽溺してしまいそうだ。
 粒子の一つ一つが目に、鼻腔に、口腔を占めて、その哀れさに耐えられない。苦しい、弾けてくれ、悩ましい屯田兵、たった一刺しの骨ナイフですら惜しく。命を持つプラスチック、カテゴリの中のエラー、不変なる、確たる全ての規範。受け止めきれない波の連続、止む喝采。

やってみろ。全てを言い表してみろ。
絶対的な誤りがそこにあるとも知らず。

 そうなりやすい家庭か、学校か、日本人という民族的特徴か、文化的に環境が悪くなりがちなのか。ある程度の賛同があるということだから、個人以外の要因がきっと大きいだろう。
 私個人の経験からすれば家庭も学校もそれほど心理的安全性はなかったし、あるのは無関心とその世界を生み出した自分自身である。
 世界は、間違いなく私の不利な要素で構成されている。

 と思い込むようになった。

 ASD傾向が少し強めで、状況に応じた会話が得意でないからなんだか場違いな感じをずっと抱いていた。
 それ故に、思ったように話してみて、意見を出し合ってみて、別の意見や反対意見が出ると自分の思いはおかしいものだ、間違っているのだ。とすり合わせすらも出来ずに終わってしまう。
 会話にならない。それは時に今でも起きる。けれども調整するやり方、調律を担う手管によってフォーカスは近いところを走るようになった。
 今となっては私を雑に扱うやつと、大切にするやつとが共存しているから、あまり問題はない。
 先日英会話の体験レッスンをしたらまごまごとしてしまい、画面越しに呆れられてしまったが切り替えて次、次、と移れるようになった。
 結局、心理的に安全な場所は私的領域にしか存在せず、私が話す時に感じる冷ややかな目、「コイツはダメだ、使えない」と割り切るあの態度、そうしたものは感じるままに置いてある。
 大きく変わることはないので、適応に時間をかけて、そうやって間に合わずに、周囲の世界観に圧迫され死を迎える。

〈結果〉
どうせ時が全てをふやかす。 
感情も世界も、全て

[バスるという言葉は嫌いだ。俺たちは虫じゃねえ、数字に還元しやがってクソが、という気持ちをいつも持っている。数字は帰れ帰れ。人間でいさせろ]

デジタル社会は数字が先立つ、故にこれを言う価値は元から無い

人間、これそのもの。
その中にいるだけで、軽く、ナメられる。
確かに世界は悉く意地悪で、
我儘な私を他人は軽蔑し嫌な存在として見ている。

 そんな妄想を時折抱いてしまうものだから。自信がない以前にこの世界も他人も何もかもを信じない。荒廃、ただ口の中で祈りを乞い、傷だらけの小像を握りしめるだけの存在が沢山積み重なる。廃人の集う暗闇が生き物のようにうねり、照らされ、生きながらにして人肉を漁る蟹が寄生された卵を大切に抱える。そのようにして不信は生まれ、我慢した分だけ汚泥に隠れる海老が仕事のストレスが酷かった時に生まれた自暴自棄の影のように、時折玄関に現れて乗っ取ろうとしてくる。
 月並みな妄言を吐きながら、全部破壊してしまえよ。喰らってしまえよ、水とタンパク質と脂質、発話され動く有機物、これそのものの体〈殻〉は流れ出す。神のその1柱は分離し固まった。
 と。叩きだせ。

 獣にも劣る獣性を引っ提げて、<彼>が持っているのは人間への不信。長らく私は自信の無さに苛まれていたが、おそらくはそれが凝固して嫌な塊として残ってしまったから。
 どうしてもというなら討伐するが、欄干から頭を下げて落下するようなものだ。永遠にも思える時間、永劫、煉獄に閉じ込められる。虚無僑数に節取られたくらい色たち。
 どうしても拭い去れずに現れてくる。怒鳴られたり、一度のミスで信用が失われたり、ネチネチとしている何かと、自身の心の貧しさ。
 そらは祈り。ちかはうねり。その間に醜く理想の反対側に至った思考の残骸、幾何学的なリフレイン。降り注ぐ木片と爽やかな香りの濁った感じ。

 そいつらを真っ暗な洞窟の奥でそっとしておいてくれよ。そこには火もなく、ただ徒にそこにいるだけでもいい。際限なくむいみな憎しみと暴力が迫ってくるのだから、おいたをする前に溶かして仕舞いにしたい。

 何も選ばないと言うことはつまらないということ。君の世界観と生態系と大きな数字とで塗り替えてみせろ。
 その反対に沢山の糖分による多幸感に紛れて、眠るように逃げ出す。
 この世に救済などありはすまいか、又は介錯か。信じられなくなって、そわそわとして、世界は暴力に溢れておりきれいごとを掲げ誰かを殺している。嫌なサークルの中で熱されている私たちがそこにいる。

基本的な心の居場所:自分以外信じない。がある。
〔囁くように、丁寧なフリをして、醜い慇懃無礼を掲げる〕

 肝心な時に頻繁に訪れる世界観の鳴動、揺さぶられて起きる細波でいっぱいになるから面は閉じこもって固まる。
 鹹豆漿みたいなもので、すぐに崩れて嫌な朝が始まっているのを知覚する。逃げるのは無駄だろう、足は立っている。歩くほどに伸び、薄ら寒く、脳髄は腫れ、とにかく動いて首を締め付ける。

あ! あ!
太陽の! 声!
どうか、どうか黙ってくれ!
非力な私を焼かないでくれ! 始まらないで!

 ネガティブな感情を乗せられた時に非常に敏感に反応する。政治と野球の話みたいな感度をもつ。
 嫌な感情は抱いていてもいいが、表現の仕方は考えた方が良い。人と関わる中でそれはぼんやりと理解してこれてはいるが、それでも耐えられない。
 お空の中で、その薄い空気、数少ない粒子に焼かれる。太陽フレアが1000000度であろうと、衛星が耐えられるのと同じように、絶えよ。爆ぜるルッキズム、砕けよエイジズム、又はその虜達に。

 傷付けてくる人間とどうしてその場にいれようか、そうして徹底的な拒絶に変わってしまう。頑なに。

〈終わりに〉
 創作に昇華出来ているか?
 ぐちぐちとした想像力、他者のほとんど存在しない海岸を歩く。潮風も何もかもがこの顔に張り付いて傷だらけだ。
 〔いいや、自分の表現の良いところよくない所すら分からないまま、本当のところは絶対に分からねえだろ、分かってたまるか。〕
 ずっと文字を並べて、本気かよそれは、なんだよこの文字列は、発酵食品でも目指してんのか? 腐っちまって、インドール漂う排泄、雪が降っている。
 〔ぐだぐだと叫ぶ。何もわからねえからここにある。何かわかった鬼になったか? 世の中に綺麗なものがあるならそれに問いかけろ〈殻の中身は卑小なegoか?〉〕
 私の飛び散った中身は結果的に表出して、何かしらの意味を持つまで続けられる。しかしそれ自身のむいみ性に喰われるまま、終わりすら見えない。
〔それが20年も前から続く呪いのような悪癖、私はノイズ。安寧のホワイトノイズ〕
 滑った手のひらは残念ながら青くない。体の中にある血液は銅を潤沢に含んで緑色だ。皮膜で命を遮る。放射線を断ち、私達が獲得する透明で胡乱な血液に散華、残火に集うナノ粒子の虫ども。
 レーザー光線で加工してしまおう。検出誤差に近付いて、その身そのものが減る。減り続けて、還元されていく。

 文字並べて<何か>は出来てそれらがどんなものかを知らせることは出来るとんでもなく他者への理解を置いて冗長的ノイズに近く全てを台無しにしてしまうような無神論者都市の信望者が自らの冷たさに打ち勝てず病んでしまうような哀れな暗さ誰も顧みない報わない自涜から脱れる故なく氷の群れやって来て怒号報告もない明後日よゾンビのよう進み折れるのみだ。

告白はいつだって愛を孕む。
working dead.




釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。