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「人間は、死ぬものじゃない。自殺するんです。」って言葉に、ハッとした。

毎日のように本を読んでは
ドキリとした言葉に
付箋を貼ったり
ラインを引いたりしている。

読了後に
貼った付箋の箇所や
ラインを引いた箇所を見返しつつ
とりわけ特筆すべき箇所は
「読書ノート」に書き写しているのだけど
中には、
気が遠くなるほど
書き写す箇所が多い一冊もある。

そういう一冊は
自分の人生にとって
とても大事な一冊となるかというと
実は、そうではない。

わたしの人生にとって
とても大事な本の多くは
付箋が1枚も貼られていない。

そのことに
ある時、気がついて
自分でも驚いたけれども
「特別な言葉」よりも
平易な言葉の羅列が生み出す気配とか
行間が生み出す空気に
人生の学びとなる視点は
埋め込まれているのかもしれない。

「多くの大事なことは、言葉にならない」
とは前々から思っていたけども
文字の力だけで表現する小説だからこそ
言葉以外の部分で大切なことを伝える術が
必要なのだろうと。

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