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エピデンスに安堵するな

今の時代に正攻法はあるだろうか?

2020年はそんなことを

つくづく考えさせられる一年だ。

全てのエピデンスを揃えて

いざ行動に移そうとするときに

時代の曲面は

すでに次のフェーズに移っているだろう。

「根拠」は机上に置き去りにされて

「ビジョン」は蜃気楼のように覚束なくなる。

欲しいはずの結論は

実際に手に掴んだことでしか得られないことを

当たり前のこととして知っているはずなのに

掴むその以前に

手に触れて確認したがる。

時代の移ろいは

常識を嘲笑うかのように

歩みを止めることなく

いつも一歩先の路地の角を折れ

こちらを煙に撒いて行く。

僕たちは、

少しでも身軽に、

ステップを踏み続けなければならない。

息を切らせて

酸欠になりながらも

それでも流れる汗に

むせ返るような熱気の中で

破れんばかりの喝采を夢に描いて

ステップを踏み続けなければならない。






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