神命讃歌

名もなき花ゆれる愛おしきふるさと
風ぬける水面に笑い声こだまする

神々の歩みを抱きしめる深山よ
祭りの火は誘う 求めあう恋の歌

過ぎる月日の波に 砕け散った夢たちが
祈りのなかに 姿あらわす

悲しみをこえ つがう喜び
触れあう手と手の調べ
歌い奏でよう
言の葉結び 魂つなぐ夢の道

名もなき草花 慈しみ名づけた
山河を我らの愛が満たしゆく

歌い出せ 野山よ
風よ 水の流れよ
虫よ 小鳥たちよ
花よ 獣たちよ

体ふるえて
想いゆさぶり
魂にひびくよ

時がはじまり
命は出逢った
忘れられた記憶の
扉が開く 今

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