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短編集

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小説と童話です。 #原稿用紙一枚の小説
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記事一覧

メモ

その日は本当についてなかった。疲労した体にずっしりと重くのしかかる亡霊と共に足を引きずる…

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涙色の街

 勇気くんが住んでいるのは虹色の街。  今日はお母さんに頼まれて隣町の涙色の街までお使い…

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赤鼻のわんこ

 クリスマスの翌朝、目が覚めたら犬になっていた。  そう。犬だ。ワンワン、キャンキャンと…

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餃子くんのかばん

ぼくはきっと美味しいよ! 今のぼくはなんにも入っていない、ただの皮だけど。 この皮も、お…

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小さなおじさんと私

 「この先へ行ってはならぬ」  突然そう言われた。  (は?)  私の目の前には白いタンク…

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カイロス

 図書館の帰りに偶然みつけた趣のある古い喫茶店。いつも通る道の一つ手前の分岐点で私は左側…

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お砂糖の星

 瓶の中にある星の形をしたお砂糖を見て、トモちゃんは言いました。  「お母さん、このお星さま食べられるの?」  お母さんは笑いながらお砂糖をトングでつまむと、トモちゃんの前にあったお茶の中にポチャンと入れました。    みるみるうちにお砂糖は溶けて、星の形はなくなってしまいます。  トモちゃんは「ああ」とがっかりした声を出したあと、コップの中をのぞきこみます。    すると、その中にはたくさんの星が輝いていました。  「お母さん!見て!こんなにいっぱいお星さまがあるよ」  ト

花葬場

 帰りが遅くなってしまった。私は慌てて花屋に駆け込み花を買う。夜遅くまで営業してくれて本…

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尺八と缶ビール

 「なあ、お前の仲間がいるぜ」  ホームレスらしき中年男性を見て皮肉交じりに富谷は言った…

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 まだ流行りの病が現れていなかった頃。  私は三線を手に入れた。ってゲームみたいな表現で…

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老婆

   目の前に現れた男が突然、怒鳴りだしたら大体の人は警察を呼ぼうと考えるだろう。今がま…

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赤提灯

 「うわっ贅沢食い」  「?」  きれいな爪を汚さないように串から丁寧に肉をとり、皿にのせ…

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チョコチップ

ただ頭がボーッとして、気づくとメロンパンばかり食べていた。 他にもあるよな、おにぎりとか…

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