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その日は本当についてなかった。疲労した体にずっしりと重くのしかかる亡霊と共に足を引きずる…
勇気くんが住んでいるのは虹色の街。 今日はお母さんに頼まれて隣町の涙色の街までお使い…
クリスマスの翌朝、目が覚めたら犬になっていた。 そう。犬だ。ワンワン、キャンキャンと…
ぼくはきっと美味しいよ! 今のぼくはなんにも入っていない、ただの皮だけど。 この皮も、お…
「この先へ行ってはならぬ」 突然そう言われた。 (は?) 私の目の前には白いタンク…
図書館の帰りに偶然みつけた趣のある古い喫茶店。いつも通る道の一つ手前の分岐点で私は左側…
瓶の中にある星の形をしたお砂糖を見て、トモちゃんは言いました。 「お母さん、このお星さま食べられるの?」 お母さんは笑いながらお砂糖をトングでつまむと、トモちゃんの前にあったお茶の中にポチャンと入れました。 みるみるうちにお砂糖は溶けて、星の形はなくなってしまいます。 トモちゃんは「ああ」とがっかりした声を出したあと、コップの中をのぞきこみます。 すると、その中にはたくさんの星が輝いていました。 「お母さん!見て!こんなにいっぱいお星さまがあるよ」 ト
帰りが遅くなってしまった。私は慌てて花屋に駆け込み花を買う。夜遅くまで営業してくれて本…
「なあ、お前の仲間がいるぜ」 ホームレスらしき中年男性を見て皮肉交じりに富谷は言った…
まだ流行りの病が現れていなかった頃。 私は三線を手に入れた。ってゲームみたいな表現で…
目の前に現れた男が突然、怒鳴りだしたら大体の人は警察を呼ぼうと考えるだろう。今がま…
「うわっ贅沢食い」 「?」 きれいな爪を汚さないように串から丁寧に肉をとり、皿にのせ…
ただ頭がボーッとして、気づくとメロンパンばかり食べていた。 他にもあるよな、おにぎりとか…