タイミーで出会った男性のこと

タイミーを利用している。
仕事で体験したことを書いていこうとnoteを始めたのに、仕事のことを書くのは、20年程前の話で滞っている……
今までに書いた仕事の話で、
1番アクセス数が多いのは 保険外交員 の話【こちら
1番《スキ》を多くいただけたのは 格安ラーメンチェーン店 の話【こちら
お時間がありましたら、こちらもぜひ……


タイミーでは本当にいろいろな種類の仕事をしている。
でも、結局1番楽なのは、慣れている飲食店だ。

中でも、お気に入りは、ホテルの朝食サービスの仕事だ。
早起きはちょっとだけ辛いけれど、たいがいのホテルは、朝食はバイキングで、サービスCLOSE後に、残った物を自由に食べさせてもらえることが多い。

1ヶ月に1回は行くホテルがある。
ビジネスホテルで、食器がプラスチック製で軽い。
ビジネスマンのお客が多くて、回転が早い。
あっという間に仕事が終わる感じ。

たいがいはタイミーは1人しか入らないのに、ある日、2人だった日があった。
一緒に入ったのは、男性だった。
その人は、タイミーではない派遣で入っていた。
ときどき入っているらしく、パートさん達とも仲良くなっている感じだった。
マスクをしているからハッキリとは顔は分からないけど、自分よりはだいぶ若そうだなぁ~と思った。
オープン前に一緒に作業をしながら話していたら、初めて会ったのに、まぁ気さくによく喋る人だった。
レストランがオープンすると、忙しくて話す暇もなく時間が過ぎ、
食事の時間には、直接雇用のパートさん達と一緒にお話をしながら休憩した。

休憩が終わり、レストランの掃除を始めると、またあちらが話しかけてきた。
ちょうどT君と会っていた頃だったから、何となく
「同じくらいの年かも……」と思って年齢を聞いてみると、
本当にピッタリと同い年だった!
   【T君についてはこちら】  
既婚者かと聞いてみると、独身だとのこと。
M君も未婚だったから
   【M君についてはこちら
「けっこう40代で未婚っているもんなんだなぁ……」
などと思っていると、
『さっき休憩の時に、他の人と話しているのが聞こえちゃったけど、
フリーなんですか?』
と、聞いてきた。
×1のシングルマザーなんてちょろいと思っている?と、ちょっと警戒した。
『ライン交換しましょうよ』
なんて言ってきた。
「そうですけど、今マッチングアプリで会ってる人はいますよ」
と、返事をした。
『ラブラブなんですか?』
「そうですね。お互いの家を行き来しています」
と、本当はT君が家に来るだけで、T君の家には行ったことがないけど、嘘をついてみた。

どちらにしても、私は人と簡単にLINEは交換しない主義だ。
そのホテルには、男女共同の更衣室が1つあるだけだったから、帰りに会わないようにしようと、上がる時間がきてからも、わざともたもたしてみた。
もし、それでも交換しようと言われてしまったら、どうやって断ろうかと、いろいろ考えた。

更衣室に着くと、その男性がちょうど着替え終わって更衣室から出て来て、そっけなく
『お疲れさまでした』と言い、さっさと外へ出て行った。
「なんだ、言ってみただけだったのかな。あれこれ考えて損したな」
と、更衣室に入ってみると、
私の荷物の上に、LINEのⅠDと名前が書かれたメモが置いてあった。

「え… こういうやり方かぁ……」

本当にちょっと着替えが出来るスペースしかない狭い更衣室には、ゴミ箱もなかったし、置いていって誰かが「なんだこれ?」ということになってもなぁ……
と、とりあえずメモを持って更衣室を出た。

家に帰り、どうしようかと悩んだ。
二度と行かないような職場だったら知らんぷりしてしまってよかったけれど、何せお気に入りの職場だ。
相手もよく入っているようだ。
また顔を合わせた時に、気まずくなってもなぁ…

とりあえず、追加だけしてみることにした。
変な人だと思ったら、すぐにブロックすればいいか、と。
当日にすぐするのも、こちらもウキウキしていたと勘違いされても困るので、2日後に、名前だけを送ってみた。

2通ほどやりとりをすると
『電話してもいい?』と言ってきた。
LINEのやりとりをずっと続けられるのも面倒なので、いいよ、と答えると、すぐにLINE電話がかかってきた。
『俺は昭和の男だから、LINEのやりとりが面倒で。
電話の方がいいんだよね』
『当日すぐにLINEが来なかったから、
嫌われちゃったかな~って心配してたんだよね!
良かった~連絡くれて』

M君もT君もそうだけど、
この年の人は、何で一回り年上の私にすぐため口をきくんだろう?
私は皆さんに丁寧語で話すのに。
韓国だったら大変だよ?

T君のことを聞いてきたから、本当にラブラブなのだと、念を押し、
あなたもマッチングアプリでもやったらどうかと言ってみた。
その人は、地元と現在の居住地がだいぶ離れているようなので、何故なのか聞いてみると、
すごく好きになった彼女を追いかけて、彼女の近くに住みたいと、現在のところに引っ越ししたとのこと。
彼女とは別れてしまったけれど、仕事も変えられないから、住み続けている、と。
実家にもなにやら事情があるらしい。
1度しか会ったことのない私に、勝手にいろいろな事情を聞かせてきた。

長くなりそうだったので、適当に用事があるふりをして、電話を切った。

次の日からマメにLINEなど送って来られたら嫌だな…と思っていたら、それは無かった。
なかったけれど、ホテル側から頼まれて、私がその人に連絡をしなければならないこともあった。
気に入っているワーカーなのだけれど、連絡先を教えてもらえない派遣で来ていて、これからはタイミーだけにしたいから、
《タイミーに登録して、うちのホテルをお気に入りにしてくれと頼んでほしい》とのことだった。

ある日、その人が
『○○さんに一目惚れだった』
などと言ってきた。
○○は私の下の名前。
よく勝手に下の名前でよ呼んでくるもんだな。

その後は、1ヶ月に1回程度、忘れた頃に
《お疲れ様》とか《こんにちは》
みたいなスタンプを送ってくる。
存在アピールなのか?
1ヶ月に1回、LINEのアカウントを登録している女性全員に、スタンプを送る日があるのかもしれない、とも思った。
私もスタンプには同じ内容のスタンプを返した。

忘れた頃にスタンプもくるけれど、たまに電話もかけてきた。
『かけていい?』と確認せずにかかってくるので、
たまたま出られる状況のときには出てしまった。

何か月も経ち、ホテルのフロントの人のことが好きになったから
その人に彼氏がいないか探って欲しい
などと頼んできた。
なぜ私にそんなことを頼むのか?
面倒くさい。
でも、少し気が楽になった。

あるとき、もういいかと思い
T君とは本当は付き合っていたわけではなかった
というと、
『じゃあ、俺にもチャンスはあるの?』などと言ってきた。
「ホテルのフロントの人が好きなんでしょう?」
『そう言ってみて○○さんの様子を伺っただけだよ』

何が本当かわからないけれど、やっぱり嘘をつき続ければ良かった、
と思った。

次の日、その人が、
私もその人も好きなアニメの画像を送って来て、ほんのちょっとHなことを言って来た。
その瞬間
「キモっ!!」と、寒気がした。
「そんなこというならブロックするよ」と送ると
『ごめん、調子に乗り過ぎた』と謝ってきた。

M君だと、ものすごく変なことを言われても許せてしまうのに……
   【気になりましたらこちらへ】

ブロックはしてないし、相変わらず時々送られてくるスタンプにはスタンプを返している。


若い男性であれば誰でも良かったわけではない自分に、少しホッとした。









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