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にっぽんSAKE紀行 倉敷・安来 note 65

今回は倉敷の街を巡って、新しい特急やくもに乗車、安来で島根の蔵を訪れます。

早朝に家を出て,空港ラウンジで仕事をしながら飛行機を待ちます。もっと遅くに空港に着いても良いのですが、電車もバスも空いている早朝の移動はストレスがなくて楽ちん。

岡山空港到着は羽田の出発時の混雑と強い向かい風で15分遅れ。使える時間が乏しい時は少しの遅れもこたえます。ところが倉敷行きのバスは予定より15分早く出発。あっという間に遅れを取り戻しました。岡山空港からバスで倉敷駅北口に到着。なかなか素敵な駅前広場が広がっています♪しばし写真撮影。


倉敷駅北口広場

今回の倉敷市内は時間が厳しいので、タクシーに飛び乗って大原美術館に向かいます。


倉敷駅を通り抜けて、南口からタクシーに乗ります。


大原美術館

これが3度目の大原美術館。以前はいつ来たかなぁ… 充実したコレクションはいつ見ても圧巻です。今回もお目当てのモローの「雅歌」をじっくり見ることが出来て大満足です。モローは日本では他にブリヂストン美術館に「化粧」がありますね。
今回は工芸・東洋館もじっくり観て回りました。民藝のコレクションが素晴らしい。以前は全然響かなかったのは、やはり見る目がなかったのでしょうね。(今あるとは言ってない。。)


本館からぐるりと連なる工芸・東洋館

大原美術館のあとは最初の酒蔵、「万年雪」を醸す森田酒造場に向かいます。


倉敷の街並みの中を歩きます。


森田酒造場


森田酒造場の品揃え

お店の人に伺いながら、こちらでお酒を選んで、日本酒蔵366軒目を達成です。

一方、お酒の購入はお隣のお店、平翠軒(へいすいけん)。
お酒に合いそうな品物が溢れていて、ここは呑助の天国ですね!ボラの卵巣を酒粕につけた「酒宝 あかひら」を買いましたが、味はカラスミより濃厚。こりゃたまらん。


平翠軒店内
酒宝あかひらを始めとする酒呑の玉手箱。。

好物の銘菓むらすずめを買いに橘香堂本店にやってきました。子供の頃、「日本の和菓子」なる本があって、よだれを垂らしながら眺めていた銘菓です。倉敷に来たら何があってもゲットすべきですね!


橘香堂本店


銘菓むらすずめ

倉敷駅に戻って、特急やくもを待ちます。今年から新しい車両編成273系になったので、とても楽しみ。前回は大昔に米子から岡山まで乗ったのですが、その時は体調が悪くて、そのまま旅先で倒れるのではないかと思いました。その時の列車は評判芳しくない初代振り子列車… 今回は贅沢にもグリーン車。お昼は倉敷の景観地区で買った「うなぎのおにぎり」と岡山の地ビール「独歩」。うーん、快適。。


倉敷駅南口


特急やくも


お昼はうなぎおにぎりと地ビール


やくものグリーン車

安来駅に到着です。どじょうすくいの安来節で有名ですが、観光客には足立美術館のアクセスポイントの方が知られているでしょう。今回は美術館はパスしてコミュニティバスでアレに向かいます。


どじょうすくいのキャラクターとJR安来駅

目指す停留所でバスを降りて、金鳳酒造さんに。雨が降り始めました。予定ではこれから1時間半ほど屋根のないところで過ごさないといけないので、なんとか止んでほしいです。

バス停から傘をさして5分ほどで、金鳳酒造に到着。早速、事務の女性にお酒を伺うと、お酒のパンフレットからのチョイスとのこと。
お酒の箱もお願いしたら、奥からご主人も出ていらして、かくかくしかじか、あれこれお話しをして楽しいひととき。

蔵から米子駅に向かうためには、途中でバスを乗り換えです。このルートを開拓するのに地域バスの時刻表と睨めっこして一時間くらいかかりました。Google mapsでは出てこなかったルートです。

乗り換えのバス停の位置がわからないので、蔵の女性に伺うと、なんと自宅の近くだとのこと。「それならすぐにわかりますね!」と言って二人で地図を突き合わせること約10分…ようやくバス停の位置が確定したと思ったら、ご主人が「せっかくだからもう一軒行かれたらいいですよ」とおっしゃって、車で吉田酒造に連れて行っていただきました。ご丁寧にありがとうございました。
ということで、日本酒蔵367軒目を達成。


金鳳酒造さん前で一枚。お見苦しい被写体にはモザイク。。

思わぬ展開で月山を醸す吉田酒造に伺うことができました。ここは戦国時代の尼子氏の居城、月山富田城のお膝元。寛保3年(1743年)創業の蔵だそうです。こちらでは山陰限定販売の純米酒を選びました。やはり「限定」には惹かれますね。。日本酒蔵368軒目を達成。


吉田酒造


吉田酒造の品揃え

近くの市立病院のバス停でしばらくバスを待って米子駅に向かいます。乗ってしばらくして運転手さんから大声で、「米子で何か予定はありますか」とのお問い合わせ。米子市内で渋滞するかもしれないので、急ぐなら安来駅で降りてJRで米子に行った方が良いとのアドバイス。ありがたいことです。

安来でバスを降りて、JRで米子駅に到着です。数ヶ月前に来たので、今回は少し街中を見て回ろうと思っていたのですが、予定変更であまり時間がなくなったので、駅の近くで過ごすことにしました。

駅から一番近い居酒屋「ばんらい」に漂着。


居酒屋ばんらい

お酒は300mlの小瓶での提供。せっかくなのでお店のプライベートブランドを注文してみました。中身は稲田姫。さすが地元です。
刺身盛り合わせはこれで980円かと思う豪華版。マグロの子どもだと教えてもらった「よこわ」がめちゃうま。ノドグロの塩焼き。サービスのナメコの味噌汁には大粒のナメコがゴロゴロと入っています。たった45分ほどの滞在でしたが大満足でお店をあとにしました。


お酒は稲田姫のプライベートブランド。刺身はこれで一人前!


ノドグロの塩焼き

米子駅に戻って、バスで米子空港に向かいます。毎回少しでも違うルートを使うのがめづさ流。バスは米子の中心部を通って住宅街を抜けて米子空港に到着。着いたらもう係りの人たちがせっせと搭乗客を手荷物検査場に誘導中でした。

久しぶりの倉敷の街並みと大原美術館、好物のむらすずめ、最新の特急やくも、酒蔵巡りが一軒増えて3軒、美味しい魚に銘酒稲田姫。100点満点の120点の旅になりました。

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