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にっぽんSAKE紀行 黒田武士、寒北斗 福岡 note 63

新橋のお店で教えてもらった博多の居酒屋に飲みに行きます。と書くと、ほとんど変態ですね。。
でも福岡に行くインセンティブの大部分は夜の中洲、薬院、渡辺橋。。
もちろん、酒蔵訪問も忘れてはいません!


大雨の中、羽田を出発


福岡の中心部をぐるりと一周して着陸です

大雨の東京を出発して到着した福岡空港。
地下鉄でJR博多駅に着くと、多くの人でごった返しています。まだ朝なのに、評判のクロワッサンのお店には長蛇の列。地下の食道街も人気店には行列が。。恐るべし、インバウンド。。


人気のミニクロワッサンを求める人の行列


博多駅の地下、博多1番街にも大勢の人

博多駅の構内をお上りさんよろしくうろうろした後、時間になったので福北ゆたか線に乗って飯塚駅に降り立ちます。


博多駅、向かいのホームには特急ゆふいんの森が!


飯塚駅で乗ってきた直方行き快速813形を見送る

ここからはバスなのですが、駅前にバス停がない。。駅前を見渡しても駅構内にも案内はなく、Googleマップでチェックしてみると、歩いて5分ほど離れた場所にあることが判明。今回は乗り換え時間に余裕があったのでセーフですが、気をつけないといけませんね。


ようやく見つけたバス停。てっきり飯塚駅前と思っていた。。

しばらくするとバスが到着。これに終点まで乗ります。バスは遠賀川(おんががわ)に沿って走り、ついに終点西鉄大隈に到着。西鉄という名前がついているので、かつては鉄道が通っていたのでしょうか?ちょっと不思議な停留所名ですね。


終点西鉄大隈

道路に沿って酒蔵を目指して歩き始めました。するとすぐに和菓子屋さんが目に入ってきました。今回は一日一食で過ごそうかと思っていたのですが、腹が減っては戦にならぬ、ということでお饅頭を一個買っていただきます。おお、あんこが美味。酒蔵訪問のエネルギー補給にはなんといってもあんこですね。


又兵衛饅頭と一鍬もなか 又兵衛は黒田藩を出奔して豊臣家に仕えた武将 後藤基次(ごとうもとつぐ)

さて本日最初の日本酒蔵、黒田武士を醸す大里酒造さんが見えてきました。道路を挟んで醸造所と直売店に分かれているようです。醸造所の方を巡ってみましたが、皆造のあとでしょうか、しんとしていたので、外観の写真だけ撮って、直売所に入店です。


大里酒造 外観


黒田武士の直売所

なかなか立派な建物ですね。せっかくなので、何種類か試飲させていただき、黒田武士 しぼりたて純米酒を購入。
黒田武士の酒名はもちろん、黒田節に歌われた武将母里太兵衛友信(ぼりたへえとものぶ)に由来していますね。大杯三杯の酒を飲み干し天下の名槍日本号を拝領した故事は、まさにお酒の名前にふさわしい。。
これで日本酒蔵362軒目を達成しました。


直売所の品揃え

来た道を引き返します。いつも不思議に思うのは、来る時よりも帰る方が早く着く感じがするのですよね。きっと、来るときは緊張してあちこちキョロキョロしているせいかなと思いますが、どんなもんでしょうか?再び和菓子屋さんの前に来たので、今回のお土産はここのお菓子にすることにしました。駅や空港の売店で買うより、ローカルの雰囲気があった方がお土産っぽくて良いかなと思います。

さっきバスを降りた停留所を超えてさらに歩いていくと、本日二軒目の寒北斗酒造さんに到着。以前このお酒を九州の銘柄を揃えている居酒屋で飲んだとき「なんで北海道のお酒がここに?」と思ったものでしたが、こちらは以前は玉の井酒造だったのを、すぐ近くにある北斗宮にちなんだ名前のお酒を作り始めて、そちらが主流になったので、蔵の名前を寒北斗酒造に変えたそうです。それではその神社の名前の由来は?すみません、調べていません。。。


寒北斗酒造のたたずまい


堂々とした看板

こちらの蔵では寒北斗 特別純米を購入。これで日本酒蔵363軒目を達成です。

同じ路線のバスに乗って、飯塚に戻ります。バスの中で写真の整理に夢中になっていたら、がたごととバスが大きく揺れました。あれ?踏切を超えている。。来る時には踏切は超えていなかったので、しまった乗り過ごした!と慌てて、次のバス停で下車。これが具合の良いことに飯塚の中心部で、図らずも街歩きをすることができました。残念なことに地方都市に共通ですが、商店街は寂しくなっていて、巨大なショッピングセンターが背後に聳えていました。

飯塚駅から博多駅に戻って、地下鉄で天神南に。この日唯一のご飯にありつくため、日田焼きそばの想夫恋に突入。こちらは溶き卵に焼きそばを潜らせて食べるつけ焼きそばがスペシャリテ。ちょっと意外な感じですが、何事も経験!
おおこれは結構いけるじゃないですか。焼きそばだけだと味が濃すぎるかもしれませんが、溶き卵でマイルドになって良い感じです。餃子も頼んで、満腹です。


つけ焼きそばに餃子

ちょうど良い時間になったので、3時の開店と当時に福蔵(ふっくら)に漂着。こちらは福岡のお酒が揃っているお店です。いただいたのは黒田武士 凛(りん)白麹仕立て と寒北斗 純米吟醸。今日の酒蔵訪問を早速復習です。学習には復習がかかせません!


福岡のお酒を飲める福蔵(ふっくら)。2階は佐賀のお酒のさが蔵。

復習を終えてから、しばしコメダ珈琲店でお茶をして、5時になったので新橋で教えてもらったお店に向け出発です。念のためにお店に電話を入れましょう。。電話にでた女性に「これから一人、よろしくお願いします」と伝えると、なんと今日は店主体調不良のため臨時休業とのこと。。途方に暮れるクラゲ。。

そこは福岡酒どころ。日本酒を飲めるお店はたくさんある!と何軒か電話をしてみたら、どこもいっぱい。こんな早い時間からお店がいっぱいって福岡人飲み過ぎだろう。ちょっと離れているけど、ここも良さそうと電話をしたらOKが出て、ほっと一息。


Izakaya 混

やってきました。電話で予約したizakaya混。。。なんとなく見覚えがある。。お店に入って、以前に来たことがあることに気がつきました。偶然なのか、必然なのか。。席に着くと、なんとご主人はワタクシのことを覚えていて、「前回はどこか酒蔵に行った帰りでしたよね」と全くの図星。三歩歩くと全部忘れてしまうトリ頭のワタクシとはエライ違いです。

こちらでは伊万里の松浦一と岐阜中津川のふかもりをいただきながら、日本酒談義に花が咲きます。
予想外の再会を楽しんで、お店を後にしました。


あてにいただいたシイタケ。カロリーが少なそうなものを選びます。。

今回は日本酒の蔵2軒と福岡の居酒屋2軒、お饅頭と焼きそばで食いつなぐ旅になりましたが、いかがでしたか?最後に福岡空港の搭乗口前でお約束の鶏卵素麺を買って、福岡に別れを告げました。また来るよ、福岡。(もう航空券を購入済み。。。)

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