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にっぽんSAKE紀行 #334 根室 北の勝

ついに日本最東端の酒蔵に行ってきました!!

羽田を早朝に出発して、初めての釧路空港に到着。


釧路空港


ヒグマもお出迎え


連絡バスで釧路駅に向かいます

釧路駅に到着。立派な駅ですね!
釧路駅の構内はすでに多くの人でごった返していました。これから乗る根室行きの花咲線は一両編成なので、混雑が心配。。。駅員さんに、列車の入線時間を聞いて、早めにホームで列車を待ちます。


釧路駅


売店でお酒をチェック!

そのうちにやってきた、釧路湿原に向かう釧路湿原ノロッコ号。自由席1両、指定席4両の編成で、この日の指定席は満席とのこと。


釧路湿原ノロッコ号 DE10 1661


指定席車両。北欧風の調度。。

駅構内にいたほとんどのお客さんは、悠々と指定席に吸い込まれていきました。自由席も程よく埋まって、出発進行!

そこに、花咲線の一両編成列車が到着です。


花咲線快速ノサップ号 キハ54

狙うは、海側の窓際。勇んで乗り込むと座席は列車の中央から前後に席の方向転換ができない集団お見合い方式。。一旦、逆方向の席に座ったのですが、ちょっと違和感があるなあと車内を見渡すと、一席だけ進行方向を向いた海側の席が空いているじゃないですか!そそくさとゴキブリのような素早さで席を移動して、特等席を確保。。ラッキー。結局、お客さんがみんな窓際の席を確保できる程度の埋まって、出発しました。

釧路の市街を抜けると、列車は森の中を突き進みます。クネクネと全く直線区間のない線路をひたすら走り続けること約1時間。途中、森の中で野生の鹿を見つけると車内が華やかな雰囲気になります。


森の中をクネクネと通る花咲線の線路

森を抜けると、厚岸の付近からは海沿いの線路になりました。しばらくいくと、別寒辺牛(べかんべうし)湿原の幻想的な風景が車窓に広がります。とても不思議でうっとりと湿原の景色を眺めるとともに、よくこんなびちゃびちゃのところに線路を引いたなあ、と先人の苦労が偲ばれました。


別寒辺牛(べかんべうし)湿原


別寒辺牛(べかんべうし)湿原
峠幾三のちいさな発見・旅模様
https://plaza.rakuten.co.jp/kazetouge/diary/201812190000/ より転載

列車は大きな弧を描きながら、進路を東から西に変更、日本最東端の無人駅「東根室駅」をさりげなく通過して、JR有人駅としては最東端の根室駅に到着しました。
これで最南端(指宿枕崎線西大山)と最西端(佐世保線佐世保)に続いて最東端を制覇!残るは最北端(宗谷線稚内)を残すのみとなりましたが、果たして行ける時が来るでしょうか。。


根室駅に到着


根室駅外観

根室駅から海の方向にてくてく歩いて数分。途中で小さく北方領土返還の看板が。。かつては東京駅前は国会議事堂の近くにも大きな看板があったのに、なんで撤去してしまったのでしょう。。。今こそ復活すべきじゃないかと思いますが。。


北方領土返還の看板

坂を下って「食事と喫茶・薔薇」さんに到着。
レトロな店内がいいですねえ。こちらでは根室名物エスカロップをいただきます。


食事と喫茶・薔薇


店内の様子


エスカロップ

おお、デミグラソースのかかったトンカツが柔らかくて美味しい。それにタケノコの入った、胡椒の効いたバターライスが絶妙の取り合わせ。。これは、わざわざ食べに来る価値がありますね!それにしても、これが根室のソウルフードになったのは、どうして何でしょうか。。

お腹が膨れたところで、さらに海に向かって坂を下り、ついにオホーツク海までやってきました。


初めてみるオホーツク海

このあたりは根室の町が最初に開けた当たりのようです。


旧根室警察署、税務署、郵便局跡

そこから坂を登って、今回の目的地、日本酒「北の勝」を醸す「碓氷勝三郎商店」さんに到着です。こちらは見学、小売ともないので、外観の写真撮影で、訪問完了!日本酒蔵334軒目とともに、日本の最東端の日本酒蔵探訪を果たして、これで最北端(北海道増毛町国稀酒造)と最南端・最西端(沖縄県泰石酒造、黎明)とコンプリートです。


碓氷勝三郎商店


碓氷勝三郎商店


これまでに行った日本酒蔵の地図プロットです

坂道をさらに登って、根室駅前まで戻ってきました。坂道から港の方まで下り坂が続いています。この風景や雰囲気、デジャビュ感があって、頭を捻っていたら。。そう、枕崎!!
町の高台に終着駅があって、坂を下ると港に出て、かつての賑わいを思わせるちょっと寂しい街並み。。まかさ北の根室と南の枕崎をそっくりだと思うとは、我ながらびっくり。日本はもっと水産業を大切にすべきだと思いますね。。。


根室駅前から海の方角を望む


駅前のスーパーには新鮮なお魚。。


お土産にはもちろん「北の勝」

わずか2時間余りの滞在でしたが、長年の念願を果たせて、大満足。リムジンバスで、中標津空港に向かいます。


車窓から見る温根沼(おんねとう)大橋


中標津空港に到着

中標津空港も初めての空港ですが、木材をふんだんに使った、落ち着いた雰囲気が良いですね。


中標津空港構内


中標津空港構内

中標津から札幌には、ボンバルディアDHC8-Q400のターボプロップ機で向かいます。同じ機種がこの数日前に宮崎空港に緊急着陸していましたが、そんな不安は全くなく、久しぶりのプロペラ機に心はウキウキ。。
この機体はもともと、カナダのデハビランド社が開発したもので、それをブラジルのボンバルディアが改良した優れものなのですよね~。
(ちなみに、デハビランドと言えば、「風と共に去りぬ」でメラニーを演じて、一昨年に104歳で世を去ったオリヴィア・デ・ハヴィランドさんを思い出しますね。。。)


ボンバルディアDHC8-Q400


窓からは摩周湖、その左奥に屈斜路湖(クッシャロ湖)。。霧に抱かれて静かに眠る。。

旅もいよいよ最後、新千歳空港に到着しました。飛行機はエプロンの一番端っこに到着したので、構内の入ってもいささか違和感があって、「ここ本当に新千歳??」とか思いながら歩きましたが、そのうちに見慣れた雰囲気になって一安心。
また新千歳温泉に浸かってのんびりしようかとも思ったのですが、ちょっと時間が中途半端。のんびり日本酒を傾けながら、お寿司をいただいた後は、ANAのラウンジで夜の空港を眺めながら帰りのフライトを待ちました。


新千歳空港の中はいろんなバリエーションがあって楽しい。。



本日の締めは日本酒(柴田 純米)にお寿司!!


ANAのラウンジ

いかがでしたか、日本最東端の蔵を訪れる旅。「乗り鉄」や「飛び旅」と組み合わせて、楽しい1日になりました。それではまた。。

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