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医療機関におけるLINE公式アカウントの活用事例

MedUpの有村です。
本稿では、医療機関におけるLINE公式アカウントを活用した、患者向け施策について事例を取り上げてみようと思います。

ちなみに、本稿ではLINE公式アカウントを活用した、オンライン診療やオンライン服薬指導については言及しません。あくまでも広報・マーケティング活用の事例を取り上げさせてもらえたらと思います。

医療機関におけるLINE公式アカウントの活用パターン

医療機関におけるLINE公式アカウントの活用方法には以下の3パターンがあります。

1. 患者さん・周辺住民向けの情報発信
2. 医療従事者向けの情報発信
3. 予約や受診時Q&Aとしての活用

1. 患者さん・周辺住民向けの情報発信事例: 小倉記念病院

医療情報では、専門性のある内容の発信が多くなるため、必ず情報伝達チャネルを分けて、患者向け・医師向け・その他医療従事者向けなどコンテンツの作り分けと配信区分を設けることが必要です。

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小倉記念病院さんの場合は、循環器系の手術で強いという医療機関としてのポジショニングが強いのもあり、LINE公式アカウントから配信しているコンテンツ(動画や市民公開講座の案内)が、かなり尖ったものになっています。

かなり専門的な治療内容・手術方法の紹介などを行っていますが、読み手側は患者さんや医療従事者含め、専門性の高いコンテンツを求めているだろうことも想像がつき、とても上手い活用方法だなと見ています。

2. 医療従事者向けの情報発信事例

次にご紹介するのは、ブリストルマイヤーズスクイブ社(BMS社)の事例です。

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BMS社の場合は、医療従事者向けに、自社の製品情報やセミナーの案内などを行っています。こちらもターゲットが明確なため、コンテンツも明確なものになっており、上手い活用方法の1つだと思います。

この事例を医療機関での活用に置き換えて考えてみると、例えば医療従事者の採用に関する情報発信としてアイデアを転用できるのではと考えています。

3. 予約や受診時Q&Aとしての活用

最後にご紹介するのは、東京レディースクリニックさんの事例です。

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こちらの医療機関のLINE公式アカウントでは、クリニックの予約などができるようになっています。予約は通常のWeb予約を活用しているので、特段目新しいことはないのですが、面白いのは、予約後のQ&Aの自動チャット案内が出来るようになっている点です。

このチャットbotでの自動案内機能のおかげで、例えば「予約時間から遅れて到着しそうだがどうすれば良いか?」「保険証を忘れてしまった場合どうすれば良いか?」などの医療機関にとってよく電話で相談されるような内容を自動対応化することができ、院内の作業効率を改善することができます。

派手な機能ではありませんが、それなりに効果があるようです。HPと違ってLINE公式アカウントの方が情報整理がスッキリいくのも良い点かもしれません。

参考事例の見つけ方

最後に、こうした他の医療機関がどのようにLINE公式アカウントを活用しているのかの調べ方をまとめて終わろうと思います。

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まずは、LINEのホーム画面の検索フォームから、「病院」と検索します。

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そうすると、検索結果の中の、「公式アカウント」というタブの中にたくさんの医療機関関連のLINE公式アカウントが出てきます。
この中から、気になるアカウントを友達追加してどういった取り組みを行っているのか?友達数はどれくらいあるのか?実際の配信ではどんな内容のコンテンツを配信しているのか?などをチェックしてみてください。

以上、医療機関のLINE公式アカウントの活用事例まとめでした。ご自身の所属される医療機関で参考になる事例がないかどうか、ぜひ探してみてください。

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