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親知らずの抜歯~思ったほど大変ではなかった

先日、左下の親知らずを抜きました。

抜く前は恐ろしくてしょうがなかったのですが、抜いてみたら意外と大丈夫でした。
親知らず・・・きっと生え方や抜歯の大変さは人それぞれなんだと思います。ということで、わたしの場合の親知らず抜歯体験を記録しておきます!

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左下の親知らずは、以前からたびたび腫れや痛みがあり、抜いたほうが良さそうだとは思っていました。
けれども、かかりつけの歯医者さんに相談するたびに、画面にpptプレゼン資料みたいな動くイラストを映しながら、

「こんなふうに斜めに生えているから、まずここの歯茎を切って、それからドリルで砕きながら少しずつ少しずつ、砕いて取り除いてを繰り返す感じになります。まぁ、ちょっとした工事みたいなもんですね~。」

なんてことを言われるものだから、

「う・・・やっぱりもう少し様子見ます」

と、抜かずにいたのです。

それがつい先日、薬をのまないと耐えられないぐらい、頭と首の後ろが痛くなりまして。
あぁぁ、これはもうダメ。これはきっと親知らずのせい。もう抜いてしまおう・・・と思い立ったのでした。

「上」の親知らずは左右とも10年以上前に虫歯になって抜いていたのですが、今回は「下」の歯です(ちなみに、上の親知らずの抜歯がそんなに大変だった記憶はない)。
あちこち見聞きすると、下の抜歯は上よりも大変なようです。

実は、夫がここ数年で下の歯を計3本(親知らず2本+奥歯1本)抜いたのですが、とにかく毎回大変そうで。

夫の親知らずはどちらもまだ完全に埋もれていたので、かかりつけ医から紹介された口腔外科での抜歯でした。
ドリルの音と振動がとにかく恐ろしく、しかも途中で麻酔が切れてきたので麻酔を追加してもらったのだとか。
とてつもなく悲惨な表情で帰ってきて、まるで喋らず、ご飯もろくに食べません。しばらく流動食みたいな食事が続き、2~3日後には、ゴルフボール入ってる!?ってぐらい、顎がぽっこり腫れてました。

さらに、親知らずではない奥歯は、わたしと同じかかりつけの歯医者さんでの抜歯だったのですが、麻酔を追加しても1回では抜けず、2週に分けて抜いてました。

どうやら夫は下顎の骨がかなり丈夫なほうらしく、それで口腔外科の先生も近所の歯医者さんも抜くのに苦労したようです。

ネットで調べても下の抜歯は大変とあるし、身近で夫のそんな様子を見ていたものだから、わたしも相当な覚悟を持って抜歯に臨んだのです。

前日までにドリンクタイプの栄養食品や、ゼリー飲料、冷凍うどんなどを買い込み、抜歯当日は御守りを握りしめて歯医者へ。

麻酔を入れて15分ほど置かれ、いよいよ抜歯です。

なにせ自分では見えないし、麻酔が効いていて何も感じないので、先生の声と音から想像するしかないのですが、
たぶん、最初に歯茎を切り、それから、キュイーンという静かな機械で、左下の奥をなんかされています。

「こんな感じで進めていきますからね~」

と先生が教えてくれて、そのあとしばらくして機械が止まり、なんかごそごそされた後、顔にふわふわしたものが触る感触があります(いま思えば、あれは縫合の糸が顔に垂れていたものと思われます)。
で、

「はい。じゃぁ、軽~くうがいしてくださいね~」

へ?? もう終わり?

もっとドリルでガリガリされるとか、めちゃめちゃ引っ張られるとかを想像していたのに、拍子抜けなぐらいスムーズで。
麻酔の時間を除けば、かかった時間はたぶん10分ほど

事前に先生から、
「30分で済むか1時間かかるかは抜いてみないと分からない」
と言われていたのですが、わたしの場合は親知らずの頭も見えていたし、どうやら簡単なほうだったようです。

止血のため15分ほど噛んでおくようにとガーゼを何枚か渡され、3日分の抗生物質と痛み止めももらって帰宅。

数時間経って麻酔が切れてくると痛みも出始めましたが、まぁ耐えられる程度。結局、その後の1週間で痛み止めを飲んだのは2回だけ。
左下の親知らず抜歯は、意外と大丈夫でした!

さて、抜歯自体はわりと大丈夫だったし、覚悟していた腫れも全然大したことなかったのですが、いくつか想定外の困ったことがありました。

  • 口が開かない

  • 苦い汁が出てくる

抜歯後しばらくはドリンク、ゼリー、うどんなどを食べていましたが、翌々日ぐらいに、おにぎりを食べてみようとすると、口が2cmぐらいしか開かず、かぶりつけません。
ネットで見つけたマッサージとかもしてみましたがすぐには良くならず、このまま一生開かなかったらどうしよう・・・と不安だったのですが、10日後の抜糸のときには自然と開くようになっていました。あ~、よかった。

苦い汁も、3日目ぐらいに気づきました。
朝起きると口の中の親知らずを抜いたあたりが苦くて。その後もずっと抜歯痕から苦い汁が染み出てるような感じでした。
こちらは抜糸の日まで続いていたので先生に伝えたところ、歯を抜いた部分にどうしても汚れやばい菌が溜まるので、それが苦い汁の原因とのこと。
抜糸にあわせて洗浄してもらい、その後は家でもこまめにうがいをするようにしていたら、いつの間にかなくなりました。あ~、よかった。

そして、抜糸のときに見せられて初めて知ったのですが、縫合したのは切開した歯茎の部分だけなんですね。
歯が生えていた部分には、ぽっこり穴が残っています。
これはどうしたって、ご飯が詰まります。
1か月~1か月半ぐらいで、肉が盛り上がってきて穴は埋まるとのことでしたが、しばらくの間、食後のぶくぶくうがいを入念にしなければです。

抜歯から1か月ちょっと経ったいまも穴はまだ残っていますが、親知らずがなくなって気分スッキリです。
これでもう、親知らずに悩まされずに年末年始を迎えることができます。

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残りの親知らずは、右下の1本だけ。これは完全に歯茎に埋もれたまま真横に生えていて、レントゲンでしか見えません。
どうかこのまま、悪させず静かにしといてくれますように~。

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