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3分で確認!! 本日の医療ニュース 24/5/9号

おはようございます😃
本日もお忙しい医療従事者の方に向けて“ささっと”情報をお届けしていきます💊

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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①製薬協 医療データ利活用へ 原則同意不要の「特別法」早期検討を 欧州の環境整備に危機感 自民・特命委

日本製薬工業協会(製薬協)は、医療情報利活用促進のため、個人情報保護法の医療分野特別法制定を要望しました。
欧州で成立間近のEHDS(European Health Data Space)を参考に、患者同意不要で匿名化・仮名化データの一次利用と二次利用を可能にする法整備を求めています。
日本では改正次世代医療基盤法が施行されたものの、データ提供施設が限られており、ゲノム情報やCT画像など一部の画像データは個人識別符号に該当するため活用できない状況があることから、製薬協は、EHDSのような基盤構築と法制度整備を両輪とする総合政策の推進を訴えています。
特に、患者の同意取得不要化について、製薬協は「患者保護の強化、医療機関負担軽減、データ利活用促進と成果還元を同時に実現できる」と主張しています。
出席議員からも理解を示す声が多く、今後議論が進むことが期待されます。
「データを制する者が全てを制する」と言えるぐらい、医療や創薬においてもデータの重要性は増してきています。



②リバーロキサバン ポサコナゾールも併用禁忌に 厚労省が添付文書改訂を指示

関連情報👇

厚生労働省医薬局医薬安全対策課が、経口抗凝固薬であるリバーロキサバンとアゾール系抗真菌薬であるポサコナゾールの併用を禁忌とする添付文書改訂を指示しました。
ポサコナゾールによるCYP3A4の強力な阻害とP-糖タンパクの阻害により、リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強され、出血の発現が懸念されるためです。
リバーロキサバンはこれまでにアゾール系抗真菌薬との併用が禁忌とされており、今回ポサコナゾールも加わりました。
また、コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム含有製剤やアモキシシリン水和物含有製剤の添付文書改訂も行われています。
詳細は上記「関連情報」よりご確認ください。



③既存指定難病の全身性強皮症やベーチェット病、再生不良性貧血など28疾患、診断基準や重症度分類をアップデート―指定難病検討委員会

厚生労働省は、指定難病のうち28疾患について、診断基準や重症度分類の見直しを行うことを決めました。対象疾患には、原発性抗リン脂質抗体症候群、全身性強皮症、ベーチェット病などがあります。
この見直しは、患者の負担軽減と医療の質向上を目的としています。
近年、医学の進歩により、診断方法や治療法が大きく進歩したことなどから、厚生労働省は、最新の研究成果を踏まえ、より適切な診断と治療を受けられるよう、診断基準や重症度分類を改訂する必要があると判断しました。
今後は、専門家による検討を経て、具体的な改訂内容を決定していく方針で、改訂内容は厚生労働省のホームページで公開される予定です。



④2024年度診療報酬改定の関連通知等を一部訂正、算定要件や施設基準について、さらなる明確化を実施

関連情報👇

厚生労働省は5月1日に、2024年度診療報酬改定に関する10本の通知の一部訂正を提示しました。
これには診療報酬の算定要件、施設基準、届け出・請求内容の修正が含まれます。
各項目の改正は、用語や表記の統一、算定可能な対象の追加や明確化、施設基準の条件修正などが主な内容です。
詳細は上記「関連情報」よりご確認下さい。



⑤調剤基本料「かかりつけ」なし、減算期間を訂正 厚労省医療課、関連通知など

関連情報👇

引き続き、上記トピックスに関連する話題です。
薬局に関わる訂正については以下のようなものがあります👇

・薬剤師のかかりつけ機能要件:調剤基本料減算対象となる「薬剤師のかかりつけ機能に係る基本的な業務を1年間実施していない保険薬局」の対象期間を「当年6月1日~翌年3月末日」から「当年6月1日~翌年5月末日」に延長。
・医療DX推進体制備加算:施設基準を明確化し、「薬剤服用歴等」から「調剤録および薬剤服用歴」と表記。「電磁的記録による調剤録および薬剤服用歴の管理体制を有していること」とした。
・地域支援体制加算:施設基準に係る届け出書の添付書類を一部修正。休日・夜間など時間外調剤や在宅対応の周知方法について、「地域の行政機関または地域の薬剤師会から公表されていることが確認できる資料」の添付を明記。
・連携強化加算(調剤基本料):施設基準に係る届け出書添付書類から、「災害や新興感染症発生時における薬局の体制や対応について、それぞれの状況に応じた手順書等を作成している」の項目を削除。
・プログラム医療機器:保険適用期間が終了した後の患者の使用について、「保険薬局にあっては、要件を満たす病院または診療所の医師または歯科医師から交付された処方箋に基づきプログラム医療機器を支給するものであること」と明記。医療機関に対しては、患者の希望する薬局で支給が可能かどうか事前に確認することを求めた。

詳細は上記「関連情報」よりご確認下さい。



⑥睡眠は「短すぎても長すぎてもダメ」、慢性疾患の予防にも重要

睡眠不足は、認知機能や記憶力低下だけでなく、肥満や心臓疾患、糖尿病などの慢性疾患リスクを高めることが、科学誌のネイチャーに掲載された論文や、米国心臓協会のジャーナルに掲載された最近の研究で明らかになりました。
特に重要なのは、睡眠の「質」と「規則性」で、毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠をとることで、これらのリスクを大幅に減らすことができることが示されています。
睡眠不足や睡眠の質の改善には、寝る前のスマホやパソコンの使用を控える、寝室を暗く静かな環境にする、適度な運動をするなどが有効と言われますが、なかなかそれができずに週末に“寝溜め”されている方も多いと思いますが、結果的にそれも規則性を崩すことに繋がっていると言えそうです。
私も健康的な生活習慣を送るために、質の高い睡眠をしっかりとることを心がけようと思います。



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【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①大鵬薬品


②ニプロ(※自主回収含む)


③日本ジェネリック


④日本ケミファ


⑤LTLファーマ


⑥旭化成ファーマ


⑦岩城製薬


⑧ジェーピーエス製薬


⑨東和薬品


⑩東洋製薬化成


11)日本血液製造機構


12)吉田製薬/東洋製薬化成


13)持田製薬



4月1日より厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。




【その他のご案内】

①5月8日【夜】 新薬・新効能エビデンスアップデート「GIP/GLP-1受容体作動薬 チルゼパチド」~RMPの利活用も含めて【PECS1単位】 ★朝活!(5/19)セミナーと同一内容





本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


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