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α7Ⅳの中身

 この写真を見て違和感を感じた人は流石です。

なんと、イメージセンサーが有りません‼️
近所のジャンク屋さんで見つけたので、折角なので購入し中身を分解してみました。

α7Ⅳ 外観

 私はカメラ購入時に、カタログスペックと睨めっこしてしまいます。作例などよりも画素数などの数値に目がいくのです。本機ならフルサイズのイメージセンサーで3,300万画なので、pixelサイズは5μmだ、と。
 ところで撮像の簡単な原理として、このpixelに受けた光を電気信号に変えて画像を作りだしています。つまり、pixel数が多いほど電気信号が沢山発生し、変換に処理がかかることになります。その結果、連写数や撮影画像に制限がかかります。

 さて本題です。
本機の中身を分解するとイメージセンサーが付いてた基板が出てきました。

イメージセンサー基板の裏側


 カメラ基盤を見てみると、信号線が8本出ている事がわかります(黄色の枠の中の配線数)。そして、この信号線を介してイメージセンサーから映像エンジンへデータ転送している事になります。

 次にデータ量を想定してみます。
仮に写真データ1枚3300万画素なら非圧縮14bitRAW 約60MBとし、連射速度を10回/秒とすると、
60MB➗8本✖️10回/秒🟰75MB/(本・秒)

信号線1本で75MB/秒のデータを転送している事になります。転送速度に変換すると
75MB/(本・秒)✖️8本✖️8ビット🟰4.8Gps
となります。

これは、USB3.0のデータ転送速度は5Gbpsと同じです。どうですか、かなり早い気がしませんか❓

 面白いことに、この速度を実現するためにSONYさんは専用規格を作ったとのこと。

高速インターフェイス SLVS_EC
SONYホームページより

 この辺りの戦略は、イメージセンサー界のリーダーで、トップ技術屋集団の凄みを感じます。流石ですね。この様なカメラの進化はユーザーにとって嬉しいものです。今後の更なる進化に期待ですね‼️

✳︎値は全て公知のネット情報から導き出してます

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