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“圧”のはなし

新年度ということで、新入社員のニュースがたくさん流れていた。
個人的にびっくりしたのは、入社式の“圧”がすごいということ。もちろん報道陣が入る入社式なんてごく一部なのだろうけど、それでもびっくりした。

歓迎の謎のパフォーマンス、代表の熱血な語り、社訓を大声で復唱する社員たち。すごい圧だな、と思った。
私が古い人間なのかもしれないが、こういう式は偉い人が静かに喋って終わりで良いと思う。そこまで特別なことは必要ない気がする。

というか、私が“圧”が苦手なタイプなんだと思った。

昔通っていた集団塾は、社員講師の大声でまくしたてる授業スタイルが合わなかった。順位を張り出されたり、教材を買わされたりするのも嫌だった。
結局、バイトの大学生たちが教えている個別塾に移り、そこで高校受験の勉強をした。教材も買わされなかったし、休憩もとれる緩い雰囲気が私には合っていた。

今も勉強のためにYouTubeを見ているが、やはり予備校の社員講師たちの大声&早口スタイルは合わない。テンション感で言うと通販番組に似ている。記憶に残る喋り方を意識しているのだろうか。生徒を寝かさないため?あれはマニュアルになっているのか?

結局、1人で静かに淡々と解説してくれる人のチャンネルを見ている。わかりやすい上に聞いていて落ち着く。効果音も最低限だし、編集で目がチカチカすることもない。それが私には合っていた。

大学の講師は基本的にみんな静かに喋る気がする。マイクがあるので声を張る必要がないのだろう。それに、学生に対して敬語を使ってくれるので落ち着いた雰囲気がある。メールもビジネスメールだ。大学生になってから、ようやく「人間として接してもらえる」感覚を得た。

こういう性格なので、自己研鑽‼チャレンジ️🥇自己啓発‼️✨😎圧倒的成長‼️💪みたいな雰囲気は苦手だ。そもそも誰とも競いたくない。何にも勝たなくていい。出世欲もほぼない。
今の若者らしいと言われたらそうなのかもしれないが、別に無気力なわけではないのだ。

私が求めているのは人々の幸福や平穏であって、利益を上げることとか競争に勝つことではない。(こんなこと書くと宗教くささが凄い…)
逆に言うと、人の福祉や健康につながることであれば、めんどくさいと思われる程やる気が出ることがある。だから医療を学び続けられるのだと思う。

…話がそれたが、圧って凄いなぁと思った。
逆にそういうのが好きな人っているのだろうか。いたら話を聞いてみたい。理解はできないだろうけど、歩み寄れるとは思う。どう感じているのかすごく気になる。

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