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やる気が出ないときの対処法


大学受験でも、それ以外でも、勉強中にやる気やモチベーションが低下することはよくある悩みです。実際には、これらに頼りすぎると自分の感情に左右されて上手く進まないことがよくあります。

では、実際に大学受験においてやる気やモチベーションが湧かない状況に陥った場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。この記事では、そんな悩む受験生に向けて、「大学受験〜勉強のモチベーション低下時の対処法はこれだ!」と題して、具体的な対処方法をご紹介いたします。

そもそもやる気、モチベーションという考え方は正しいのか

原題に焦点を当てながら、大学受験の勉強に限らず、私たちがやる気やモチベーションを感じるメカニズムについてお話ししましょう。「やる気」と「モチベーション」という言葉に焦点を当てて考察していきます。

今回のトピックは、「大学受験〜モチベーションの低下時の対処法について〜」です。大学受験だけでなく、勉強全般において、やる気やモチベーションが低下することは誰もが経験したことがあるでしょう。実際に、やる気やモチベーションに頼って勉強を進めようとすると、自分の感情に振り回されてしまい、うまくいかないことがよくあります。

確かに何かに取り組むとき、その瞬間の気分、つまり「やる気」や「モチベーション」がないと、行動に移しにくいと感じることがあります。MEDISTAの講義を受けている受験生の中には、勉強を始められない原因が「やる気がないこと」「モチベーションが低いこと」だと感じる人が意外にも多いです。実際、「やる気が出ない」「モチベーションが湧かない」というのは、生徒との面談でもよく聞かれる、大学受験の受験生にとってありがちな悩みのようです。

しかしながら、実はこのような『やる気』や『モチベーション』がないと行動できないというのは、脳科学的には正確ではないとされています。これは「作業興奮」という理論を通じて説明できます。ただし、「作業興奮」という言葉がわかりにくいかもしれませんので、ますます「作業興奮」とは何かについて考えていきましょう。

作業興奮とは

脳科学の観点から見ると、行動原理を高めるのは、驚くことに気持ちや気分ではなく、具体的に『やる気』や『モチベーション』に左右されずに、単純に作業を開始し”筋肉”を動かすことが重要です。この作業を始めると、脳の側坐核と呼ばれる領域が反応し、アセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質が分泌されるとされています。側坐核は、一定以上の筋肉の動きや刺激を受けるとアセチルコリンを分泌します。
この仕組みにより、作業を行うことで筋肉が動き、アセチルコリンが分泌されると脳細胞が活性化します。この現象を『作業興奮』と呼び、作業興奮が起きると脳が活性化され、記憶や学習、集中力の向上に寄与します。言い換えれば、目の前の勉強に集中するためには『やる気』や『モチベーション』ではなく、むしろ『作業興奮』が必要であり、その作業興奮を引き起こす鍵は「筋肉を使うこと」にあります。
要するに、脳科学的に言えば、勉強に取り組むためには『やる気』や『モチベーション』が欠けているからではなく、むしろ『作業興奮』が必要であり、それを引き起こすためには『筋肉を使うこと』が肝要とされています。

物理的に身体を動かして脳を活性化させる

要するに「行動する」ことが重要なのです。大学受験の勉強に当てはめると、朝目覚めた時に眠気が残ってやる気が出なくても、空模様が悪くて気分が暗くモチベーションが低くても、まずは起き上がって顔を洗い、服を着替えて朝食を摂って、自習室に出かけて机に座って勉強を開始するのです。 そうやって実際に「動き出す」ことで、脳は手や目からの刺激を感じ、徐々に活性化していきます。これをしばらく継続していると調子が良くなってきて、自然と「やる気が湧いて」きます。つまりこうした行動が習慣になっている、定着している人がいわゆる『やる気のある人』『モチベーションの高い人』『集中力の高い人』と呼ばれる人の特徴なのです。

あなたも経験しているはず

要するに「動き出す」ということが大切なのです。友達とのゲームやスポーツに例えると、始める前はあまり興味がなくて乗り気でなくても、いざやり始めてみるとだんだんそのゲームやスポーツに没頭したりした経験です。我々人間は結局は動物なので、どんなに脳が発達しているとは言え、本来は考えるより体を動かす方が得意な仕組みになっているのです。

大学受験の勉強でも作業興奮を上手く利用すればスムーズにやる気や集中力を引き出せるようになります。まず机に向かう前にストレッチや深呼吸をしたり、眠気が残っている時は寝転がりながらでも単語帳を見てみたり、気分が乗らない日は好きな科目から勉強を始めたり、このように脳を活性化する習慣やルーチンを作ることが重要です。「作業興奮」という理論を知っていても、「まずは動く」を実践しないかぎりやる気や集中力は高まりません。

「まずは動く(≒とりあえず寝ながらでも単語帳を開く、起きて顔を洗う、自習室に行く等)」を習慣にして、うまく『やる気』や『モチベーション』をコントロールしていきましょう。

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