思考のクセについての話。
広告代理店的思考、
コンサル的思考、
IT/SIer的思考、
ベンチャー的思考
ってあるなぁ、、、って、色んな仕事をしててほんと思う。
広告代理店の人と話をすると、
「どうして“マーケティング”がわからないのだろう?」、
「いまだにメディア志向だなあ」、
「ああ、顧客視点というより、生活者視点はやはり広告代理店はよいな」
とか思うし、
コンサル業界の人と話をすると、
「数字を先に立てて物事考えるの好きだなぁ、しかしその使ってるフレームワークそのものへの疑いはないのかな」
「プロジェクトを線表作って進めるのはやはり得意だな」
「経営層に好まれそうな仕事する一方で、顧客視点は弱いな」
とか思うし、
IT/SIerの人々と話をすると、
「セキュリティポリシーは、相変わらず起こる確率が相当低いものまでリスクマネジメントして、先にすすまないなあ」
「システム構成かっちり描くのはやはり得意だよな」
「インターネット的な思考ではないよな、スクラッチ好きだなぁ」
とか思うし、
ベンチャーな人々と話をすると、
「考え方がゆるいなあ」
「考え方自由だなぁ」
「なぜそこまでKPI・KGIに縛られて仕事したいの?」
「なんか昔のGoogleのイメージや、いわゆる自分たちの頭の中にあるベンチャーイメージに合わせて仕事してるなー」
「性質的に短期目標思考だなあ」
とか思うし、色んな人々と仕事してると、毎日が人間観察、業界観察になっていて、面白い。
その一方でイライラすることもある。
「なんでこんな簡単なことがわからんのだろうか」
「なんでこんな進め方するのか」
などなど。
しかしそういう考え方や進め方というのが起きるのは、えてして相手の所属する業界に依存する。
ただ本人からすれば、自分の日々の生活の中ではそれが「当たり前」の考え方や進め方になってしまっているので、思考のクセに気づかなくなってしまっている。
なのでそういうものだと思って対応する。
で、結局、越境的な学びや仕事をしてる人のほうが、思考の自由さがあるのだな、と改めて確信する。
ずっと同じ会社、ではなく、同じ業界にいるとスキルが伸びないというのも、こうした話に関連する。会社が変わっても業界が変わらなければ思考の幅が変わらないので、結局スキルも伸びない。
なので、planned happenstance(計画的偶発性) は大事。
計画的偶発性についてはクランボルツの以下の本を参照のこと。
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