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TKA術後の理学療法はいつ開始すべきか

術後患者に理学療法を開始するタイミングは,医師が処方をしたタイミングというのが原則であり,術式や麻酔方法,術後鎮痛方法などにより変化すると思います。
また,現在は手術後24時間以内に退院することが可能な手術方法なども報告されており,入院期間の短縮が重視される傾向にあるようです。
そのような状況では理学療法もより早期の介入が必要とされることになります。
では,いつから理学療法介入を開始するのが良いのでしょうか?


TKA術後の理学療法開始タイミング

“理学療法士の管理は,TKA術後患者の場合,手術後24時間以内かつ退院前に開始する必要がある.”
エビデンスの質:低い
推奨度:中程度

APTA Clinical Practice Guidelines(Diane U. Jette et al. 2020)より引用

 イメージ通りと言えばイメージ通りですね。
具体的に報告されている内容は以下の通りでした。

術後24時間以内にリハビリを開始したグループと、同じリハビリプロトコルを術後48~72時間まで開始しなかったグループとを比較し,早期にリハビリを開始したグループでは,入院期間が短縮され,疼痛軽減,身体機能(歩行、バランス、ROM、筋力)改善効果が得られた.

術後1日で歩行を開始したグループと術後2日で歩行を開始したグループを比較し,早期歩行グループでは,入院期間が短く,入院費用が低く,膝屈曲90°を達成する確率が高く,支持基底が小さい歩行補助具を必要とする確率が高かった(例:杖).
 

早期介入のメリット

まとめると,早期介入のメリットは…

  • 入院期間の短縮(入院費削減)

  • 疼痛の軽減

  • 身体機能(歩行,バランス,ROM,筋力)の改善

ということになります。
デメリットはとくに報告されていません。

現在の報告では,早期介入がよしとされていますが,最適な介入開始時期(術後何時間から?)などはわかっておらず,より質の高い研究が必要とされている段階です。

早期介入のメリットがある以上,より早期に介入する方向で他職種と連携していく必要があるということですね。

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