グリコーゲンの合成と分解

この記事ではグリコーゲンの合成と分解について。書いていこうと思います。


そもそもグリコーゲンはどんな構造をしているか知っているでしょうか?

知っておられるかもしれませんが、
グリコーゲンはグルコースが多数繋がったものです。

また、グルコースの結合様式を詳しくいうとすると
グリコーゲンはグルコースがα1,4グリコシド結合やα1,6グリコシド結合で繋がってできたもの。とも言えます。

さて、そんなグリコーゲンですが構造的に、分解すればエネルギーの元となるグルコースが取れてくるはずです。

実際にグリコーゲンが沢山蓄えられている筋肉や肝臓から酵素の力を利用して分解することでエネルギー産生に繋げようとします。

それではここからグリコーゲンの分解について詳しく見ていきましょう。

まず最初にグリコーゲンはグリコーゲンホスホリラーゼによって分解されグルコース1リン酸になります。
☆注意点はこの分解は加リン酸分解であるということ。加水分解で分解しているのではありません。

次にグルコース1リン酸は異性化してグルコース6リン酸になります。
このときに働く酵素はホスホグルコムターゼです。

そしてグルコース6リン酸はグルコース6ホスファターゼによってリン酸基が取れグルコースになります。

☆注意点
グルコース6ホスファターゼが有るか無いかで
グルコースになるのかグルコース6リン酸のままなのか
の運命が決まります。

どういうことなのか。臓器別に見ていきましょう。

グルコース6ホスファターゼが有る
肝臓ではグルコース6リン酸をグルコースにできるため、最終的にグルコースが遊離してきます。

一方で
グルコース6ホスファターゼの無い
筋肉ではグルコース6リン酸をグルコースにできないので、最終的に出てくるものがグルコース6リン酸になります。

こういうことです。


話題は変わって、
今度はグリコーゲンの合成について。を書いていこうと思います。

グリコーゲンの合成では最初に
グルコースがヘキソキナーゼによってグルコース6リン酸になります。

その後、グルコース1リン酸になりUTPにより UDPグルコースになります。

UDPグルコースはグリコーゲンの非還元末端に結合してグリコーゲンになります


最後にグリコーゲンの分解・合成のまとめの図を載せておきます。
・見方
青が分解
赤が合成

グリコーゲンの分解・合成には解糖系には出てこなかったグルコース1リン酸が出てきます。

他の反応系にも言えることですが、頭の中を整理しながら覚えていきましょう。

今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?