第3回 ゼロから始める色鉛筆との真剣な交際
かつて世界は256色でできていました。
アナログの曖昧な、あるいは固有の色表現をデジタルとすることで共有できるものとし、我々は同じものを同じ色として確かに認識するようになったのです。
時を経て、ディープカラーなるものが跋扈する昨今となっては10億を超える色を操る術を人類は手にしています。そんな21世紀にたった36色でどうして人の心を打つ彩色ができるでしょうか(反語表現)。
というわけで連載第1回以来の登場です、FABER-CASTELLのポリクロモス色鉛筆36色。ここまで出番ありませんでしたからね。
上質な色鉛筆といえばここかSTAEDTLERみたいなところありますよね。あとぺんてる? うちの親はクーピーしか買ってくれませんでしたが。
本企画に開示すべき利益相反はありません。
さて、いい加減色塗りに入ることにします。
とりあえず前回Y本さんと上司Tが描いた手を塗っていきましょうかね。
なるほど、そのためにまず手の絵をコピー取っておいたんですね。あ、はい。取ってたんです。
三木さん、そういうの。そういうのの講釈お願いしますよ。
おー、静脈。確かにしっかりと青みが浮き出ますね。太いし。複数あるし。
な……なんか二人が……絵描きっぽいこと言ってる!
そんなこんなで仕上がった、二人の軌跡がこちら。
上達早くない?
え、上達早くない? Y本さん、あなた今朝まで美術2だったでしょ? 促成栽培にもほどがない?
このコーナー12回まで予定されてるんですけど。今3回目なんですけど。
あと上司T、次回から確実に出禁です。
つづく
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