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本当にあった怖い話⑤

本当にあった怖い話⑤(高校生編1)

この話は怖いけど少し悲しい話なので

恐怖レベルは☆☆です☺️す

これは…私が高校生の頃に体験した話です。

私の住む田舎の高校には

〇〇系列という括りで

専門科目を一般教養とは別で

選べるようになっていて

私はその専門科目の

介護福祉系列で勉強していました。

私の高校は介護福祉の実習が出来るように

高校から少し降りてから

信号があり…その信号の真向かいに

老人ホームがありました。

その老人ホームに5.6限で

介護実習に行った時の休憩時間のこと…

その日私は介護福祉系列の友達と一緒に

受付から少し奥の廊下にある長椅子に

座って休憩時間を過ごしていました。

最初は何も感じなかったのですが

2.3分経った頃でしょうか。ふと…

誰かに呼ばれたような気がして

一緒にいた友達と2人で

廊下の突き当たりにある部屋の近くまで

何も考えずに歩いて行ったんです。

すると…さっきまで誰もいなかったのに

廊下の突き当たりにある部屋の前に

顔は見えませんでしたが

おじいさんが1人たっていました。

その時点でもう嫌な感じが

しましたが…なぜか2人とも

歩みを止めることができず

部屋の前まで来てしまいました。

そこから聞こえてきたのは…

般若心経…そうです…私達2人が見た

そのおじいさんは…亡くなっていたのです…。

私達は怖くてなかなか動けずにいると

1人の介護士さんが来てくれて

肩を左右5回ずつ撫でて

柏手を2回パンパン!と打ってくれました。

その後は嘘みたいに体が軽くなり

ホッと安心した瞬間

介護士さんは続けて私達にこう言いました。

「あの人はなかなか家族が会いに来てくれず

 淋しかったから最期くらい誰かに

 看て欲しくて…呼んだのかもね。」と…。

私達は少し悲しい気持ちになりましたが

このままじゃ取り憑かれるかもと

思い、「私達には何も出来ません。
    どうか成仏してください…」と

心の中で祈り…部屋の前で手を合わせて

ご冥福をお祈りしてきました。

幸いにも「成仏してください🙇‍♂️」という

祈りが届いたのかその

心霊現象は起こりませんでしたが…

もしも…あのとき

2人とも…

顔を見ていたら…

可哀想だという感情を抱いたまま

過ごしていたら…私達は

取り憑かれていたかもしれません。

今となっては真相は闇の中です…。

なんとも言えない…悲しく

不思議な体験でした。

 

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