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本当にあった怖い話18

父のお見舞いに行った時の話

これは…初期の膵臓癌で

13時間の手術をした父のお見舞いに

行った時に体験した話です。

あの日私は術後2日目の父のお見舞いに

入院していた済生会病院に


母と弟と一緒に行きました。

喉が渇いたのもあり

手術室近くの多目的室にある

自動販売機で飲み物を買って

少し休憩していた時

冷たいコーヒーを飲んだので

私はトイレに行きたくなり

手術室の向かいにあるトイレに行きました。

古い済生会病院なので

手術室が見える位置にあります。

私はトイレを済ませて

多目的室に戻ろうとした時…

ある違和感を覚えました。

多目的室に戻ろうと思っているのに

まるで異空間に閉じ込められて

しまったように

自分がどこにいるのか

わからなくなったのです…。

自分でそのトイレに来たにも

かかわらず

帰り道が分からなくなったのです。

…5分


…10分

…15分

戻りたいのに

なかなか多目的室に辿り着けません…。

20分後…たまたま通りかかった

看護師さんに

初めてお見舞いに来た病院だから

多目的室までの道に迷ったと

嘘をついて案内をしてもらいました。

やっと多目的室に戻ることができ

お礼を言って父の病室に戻ろうとすると

看護師さんが

なんで地下一階に続く

階段の近くに居たんですか?と

私に質問されたのです。

それを聞いて…私はゾッとしました…。

確かに場所がわからなくなり

階段の近くに居ました。

ですが…その階段が地下一階に続くなんて

知りませんでした。

地下一階にあるのは…

皆様もうお分かりですよね?

そう…地下一階にあるのは

「霊安室」…私は知らないうちに

呼ばれていたのでしょうか…?

もし…何も考えず

地下一階まで階段を降りてしまっていたら…

そう考えると

今でも鳥肌が立ちます…。


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