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本日にあった怖い話29

これからお話するのは

私の父が初期の初期である

膵臓がんの手術を終え

入院した時におばあちゃんと

じいちゃんとお母さんと私の

4人でお父さんのお見舞いに

済生会病院へ行った時の出来事です。

その日は私を含め4人でお見舞いに

行ったのですが

じいちゃんだけは総合受付の

椅子に座ってるから3人で

見舞いに行っておいでと言っていたので

仕方なくお母さんとおばあちゃんと私で

2階にある血液内科に行きました。

15分くらい話したでしょうか…

お母さんは主治医の先生の話を

聞かなきゃいけないから

じいちゃんも1人で心配やし

おばあちゃんと先にエレベーターで

一階に降りてじいちゃんのとこへ

行ってあげてと言われたので

おばあちゃんと2人で

エレベーターに乗り込みました。

すると明らかに抗がん剤治療を

されているような車椅子に乗ったお婆様と

お婆様の車椅子を押している

お爺さんも一緒にエレベーターで

一階まで行きました。

ところが私は妙に車椅子に乗ったお婆様の

背後が気になり横目でチラッと

様子を伺っていました。

すると…そのお婆様の背後に

黒いモヤがお婆様に覆い被さるように

纏っていたのです…。

私は直感的にあ、この人は近いうち…

そう思いました。

一階に降りてからおばあちゃんに共感してほしくて

その出来事を話したら

「あのエレベーター鏡なかったし

 そんなの見えやんだよ」と

言われて…私はアレの正体が

何となくわかりました。

それからじいちゃんと合流し

お母さんを待ちながら

おばあちゃんがトイレに行ったあと

じいちゃんと2人だったのですが

「黒いモヤのかかったお婆おったやろ?」

そうじいちゃんが言いました。

私は驚きました!だってそのことを

じいちゃんに話してないのですから…。

じいちゃんは昔から

めっちゃ霊感が強い人で

2階のお父さんが入院している病室に

お見舞いに行きたがらなかったのも

それが原因だったそうです。

後日またお見舞いに行った時

お父さんが

「同じ病室のお婆様が夜中に急変して…」と

話していました。

そこで私ははっきり分かりました…

私が見たあの黒いモヤは

死神だったのだと…。

こういう不思議な事ってあるんですね。

信じるか信じないかはあなた次第です。

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