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『体外受精のクリニック、有名だったら差があるのか』  布施信彦 医師

『体外受精のクリニック、有名だったら差があるのか』  布施信彦 医師


体外受精、この四文字熟語が走り回っています。


無数にある、体外受精のクリニックが、「おらが、おらが、すげ〜だぞ。」

と広告合戦をしています。


実際、体外受精を考えている女性は、何が違うのか、どこが有名なんだ、どこのデータが成功率が高いのか、みんなで調べています。

高いお金を出すし、目的は子供ができることなので、真剣です。


「有名なクリニックだったら妊娠しやすいのか???」





結論をお伝えしていいでしょうか。


簡単にいうと、『見てわかるような違いはありません』


色々、最新のとか、独特の手法など、言い回しはありますが、


「ほとんど違いがありません」


なぜ、『ほとんど』と入れるのかというと、私から見てもあるかないかわからないからです。


短く言うと、「違いはありません」



なんで「違いがないのか」


答えは簡単です。


「どこも同じことしかできないので、違いが出せないのです」



出してるデータは参考になりません。


データは、かつてもよくありましたが、作られるからです。


体外受精のドクターたちは、色々なクリニックに転職し、移動します。


なので、ドクターたちは、肌感で、状況が変わらないのを知っています。


有名なところで働いてた先生、たくさんいます。


そんなたくさんの仲間で話をしても、「どこも同じ」という結論になります。





やはり、基本に立ち返って、「医業は人なり」


技術に差が出せないなら、選ぶクリニックは、「親身に相談に乗ってくれるかどうか」でしょう。


5箇所ぐらい回って、気に入った先生を選んだらいいと思います。

3箇所だと少ないかな。


差がないということがわかったら、無駄なストレスが少し減ったかと思います。




医師 布施信彦




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