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ドローンにパイロットは不要

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自律型ドローン(autonomous drone)による自律飛行での自動運航によってドローン運用で発生するヒューマンエラー(人為的過誤)の諸問題から人類を開放する。ドローンにパイ…
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#全天候型ドローン

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【ドローンにパイロットは不要】風を学習するドローン

自律型ドローン(autonomous drone)が本当に有用なものとなるためには現実世界の天候や風の状況に適応できなければならない。 そこで、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)Division of Engineering and Applied Scienceの大学院生Michael O’Connell、Guanya Shiらはドローンが突風などの強風にも対応して飛行できるよう学習するためのディープラーニング(deep-learning)メソッド「Neural-Fly」を開発。この度『Science Robotics』(4 May 2022)に掲載された。 "This is achieved with our new meta-learning algorithm, which pre-trains the neural network so that only these key parameters need to be updated to effectively capture the changing environment," Shi says. 実験機のオンボード「Neural-Fly」は市販の「Raspberry Pi 4」に実装されており、小型・低コストを実現している。 AI(人工知能)でドローンが風を学習し、ナウシカのように風を読んで自律飛行する時代が近いのかもしれない。気象耐性だけにとどまらない、まさしく全天候型ドローンの時代が到来しつつある。 ■『Science Robotics』(4 May 2022) 「Neural-Fly enables rapid learning for agile flight in strong winds」(DOI: 10.1126/scirobotics.abm6597) https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.abm6597

【ドローンにパイロットは不要】日本でも全自動ドローン運用開始

日本のグリーンエネルギー企業である株式会社afterFITは今月(2022年2月)18日付のプレスリリース「再エネの低コスト化へ全自動ドローン導入、点検を省人化・コスト削減」で、2022年2月17日から同社が管理する栃木県内の太陽光発電所において全自動ドローンによる点検・監視業務の運用を開始したと発表した。 ドローンによる全自動点検・監視システムafterFIT社が独自に開発したと見られるドローンによる全自動点検・監視システムは栃木県那須町芦野にある発電所(1,924KW)

【ドローンにパイロットは不要】全天候型ドローンの時代

ドローンに操縦者は必要ないことをTwitterや以前の記事『【ドローンにパイロットは不要】ドローンレースでもAIが人間に完勝』などで再三再四述べてきたが、同様に民生用ドローン(UAV)の全天候型への移行を慫慂してきた。軍事用ドローンは全天候型が普通であり、中国やアメリカは台風(あるいはハリケーン)の中でもドローンを飛行させている。 しかし、民間で使用するドローン機体で全天候型と言えるようなUAVはAscent Aerosystems社の「Spirit」(「Sprite」の後