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ドローンにパイロットは不要

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自律型ドローン(autonomous drone)による自律飛行での自動運航によってドローン運用で発生するヒューマンエラー(人為的過誤)の諸問題から人類を開放する。ドローンにパイ… もっと読む
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記事一覧

【ドローン】全方位視覚自律航法マルチコプター

香港科技大学Aerial Robotics Groupの研究者らはオープンソースの全方位視覚空中ロボットプラットフォーム「OmniNxt」および高性能フライトコントローラー「NxtPX4」とマルチ魚眼カメラセットを開発。 ドローン(Quadcopter)に全方位視野(omnidirectional Field of View)センサーを採用するにはハードウェア設計やアルゴリズムなどシステムが複雑となることからハードルが高かったが、今回の「OmniNxt」登場によって全方位視

【ドローンにパイロットは不要】ドローンレースでもAIが人間に完勝

これまでもドローン(UAV)に操縦者は必要ないことをTwitterなどで再三再四述べてきたが、今回はDavide Scaramuzza教授率いるチューリッヒ大学Robotics and Perception GroupのAI(人工知能)制御自律型クワッドロータードローンがドローンレースで人間のパイロット(操縦士)に完勝。 『Science Robotics』に新しいアルゴリズムの論文『Time-Optimal Planning for Quadrotor Waypoint

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【ドローンにパイロットは不要】風を学習するドローン

自律型ドローン(autonomous drone)が本当に有用なものとなるためには現実世界の天候や風の状況に適応できなければならない。 そこで、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)Division of Engineering and Applied Scienceの大学院生Michael O’Connell、Guanya Shiらはドローンが突風などの強風にも対応して飛行できるよう学習するためのディープラーニング(deep-learning)メソッド「Neural-Fly」を開発。この度『Science Robotics』(4 May 2022)に掲載された。 "This is achieved with our new meta-learning algorithm, which pre-trains the neural network so that only these key parameters need to be updated to effectively capture the changing environment," Shi says. 実験機のオンボード「Neural-Fly」は市販の「Raspberry Pi 4」に実装されており、小型・低コストを実現している。 AI(人工知能)でドローンが風を学習し、ナウシカのように風を読んで自律飛行する時代が近いのかもしれない。気象耐性だけにとどまらない、まさしく全天候型ドローンの時代が到来しつつある。 ■『Science Robotics』(4 May 2022) 「Neural-Fly enables rapid learning for agile flight in strong winds」(DOI: 10.1126/scirobotics.abm6597) https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.abm6597

【ドローンにパイロットは不要】日本でも全自動ドローン運用開始

日本のグリーンエネルギー企業である株式会社afterFITは今月(2022年2月)18日付のプレスリリース「再エネの低コスト化へ全自動ドローン導入、点検を省人化・コスト削減」で、2022年2月17日から同社が管理する栃木県内の太陽光発電所において全自動ドローンによる点検・監視業務の運用を開始したと発表した。 ドローンによる全自動点検・監視システムafterFIT社が独自に開発したと見られるドローンによる全自動点検・監視システムは栃木県那須町芦野にある発電所(1,924KW)

【ドローンにパイロットは不要】全天候型ドローンの時代

ドローンに操縦者は必要ないことをTwitterや以前の記事『【ドローンにパイロットは不要】ドローンレースでもAIが人間に完勝』などで再三再四述べてきたが、同様に民生用ドローン(UAV)の全天候型への移行を慫慂してきた。軍事用ドローンは全天候型が普通であり、中国やアメリカは台風(あるいはハリケーン)の中でもドローンを飛行させている。 しかし、民間で使用するドローン機体で全天候型と言えるようなUAVはAscent Aerosystems社の「Spirit」(「Sprite」の後

【ドローンにパイロットは不要】インドはドローン免許制度を廃止

インド民間航空省(Ministry of Civil Aviation)はドローン操縦に係る要件となっていたドローン免許制度を2月11日(2022年)に廃止したと発表した。レクリエーションなど非商用目的においてドローンを飛行させる場合、2kgまでのドローン機体(UAV)であれば「リモートパイロット証明書」の必要もなくなった。これによってドローンにおける「自由で開かれたインドの空」が実現された。 ドローン自由化へ舵を切ったインドドローン自由化へ向かうと見られていたインド政府だ

【ドローン】欧州委員会エアモビリティ規制法案を決定: VTOL運航とエアタクシーにゴーサイン

欧州委員会(European Commission)はドローン(UAS)およびVTOL(垂直離着陸)機能を備えたエアモビリティ(manned VTOL-capable aircraft)に関する二次法案パッケージを決定。VTOL運航とエアタクシーにゴーサインを出した。 本法案パッケージは欧州航空安全庁(EASA)が2023年8月に欧州委員会へ提出した「ドローン(UAS)およびVTOL(垂直離着陸)機能を備えたエアモビリティ(manned VTOL-capable aircr

【ドローン】新しい国際航空標準・勧告方式(SARPs)

日本をはじめ世界193箇国が加盟する国際民間航空条約(通称シカゴ条約)に基付き設置された国連専門機関である国際民間航空機関(ICAO)は第231回理事会において19の条約附属書のうち15の附属書を修正(Amendment)、情報管理(Information Management)に関する新たな「航空業務方式」(Procedure for Air Navigation Services)が採択された。これらの修正には「Remotely Piloted Aircraft Syst

【ロボット】暴走したのはAIではなく人間だった

学園都市を中心に自律型自動配送車両ロボット(autonomous self-driving vehicle delivery robot)による食料品などのロボットデリバリー(robot delivery)を行うStarship Technologies社の自律型ロボットが、人間の運転する自動車(という日本語には違和感を覚えるので改めて)、人間の運転する乗用車に轢かれる痛ましい事件が発生した。 人間による自律型ロボット轢き逃げ事件事件はケンタッキー大学で起こった。事故の瞬間