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[Vol.3]最前線で活動する池田浩ドクターのインタビュー

第3弾は、講師を務めていただいた池田浩ドクターに、ドクターの視点からもお話を伺いました。

・SOCCER MEDICAL CAMPの取り組みについて、どのように思われていますか?
サッカーの現場では、ドクターとトレーナーは両人となっております。医学委員会では「サッカードクターセミナー」という取り組みを年2回行っておりましたが、トレーナーに関するセミナーが余りなかったので、そういう意味では今回の取り組みというのは非常に良いものだと思っていますし、代表のトレーナーもこのような取り組みをしたいと言っておりましたので、実際に行えたのは良いことだと思います。

・受講生に対して感じたことはありますでしょうか?
実際に講習会を他の施設でも行うこがありますが、基本的には質問形式で、講習を受けている学生やトレーナーに質問をしながら講義を進めることが多いですが、今回もそのような形式で講義を進めていく中で、他の講習会に比べて積極的且つ、比較的に質の高い回答が返ってきますので、受講生も非常にレベルが高いと感じております。

・本プロジェクトで受講生にはどのように学んで欲しいですか?
日本サッカー協会は常にリスペクトを大事にしております。やはり医療の現場はサッカーに限らずメディカルスタッフ、ドクター・トレーナーそれと選手、それと監督・コーチをはじめとするテクニカルスタッフ、この3つのグループがお互いをリスペクトしながら選手をサポートするというのが大事なことだと思っております。それが成り立たないと、プレイヤーズファーストと言える治療はできないと考えておりますので、是非リスペクトという気持ちを大切にして欲しいと思います。

・次世代のアスレティックトレーナーに求めるものは何でしょうか?
今、選手も海外に目を向けるようになって、おそらくヨーロッパでも50人ほどプレーをしていると思いますが、我々ドクターもそういう選手たちを管理するべき、海外のドクターと密に連絡をとって、世界の情勢を早く的確にキャッチするようにしていますが、そういう意味ではトレーナーの方々はまだまだそういう面では海外との交流は少ないと思いますので、こういう機会を通して是非世界で飛躍するトレーナーになっていただけたらと思います。

・最後に受講生に伝えていきたいことを教えてください。
今回の講義でもお話しさせていただきましたが、元日本代表のイビチャ・オシム監督の元で、3年半ほど仕事をしておりましたが、彼から教わった一番大切なことは「限界に限界はありません。限界を越えれば次の限界が生まれるのです」そういう気持で受講生も習って欲しいと思います。

※本内容は、2021年度に実施したインタビューとなります。

<講師>
-池田浩(いけだ ひろし)-
JFA医学委員会/順天堂大学