11月22日(水)メディア日記

 21日午後10時43分、北朝鮮から「軍事偵察衛星」が発射されたと韓国軍合同参謀本部が発表した。日本政府は発射に伴い全国瞬時警報システム「Jアラート」を10時46分、沖縄地方に発令した。NHKはじめテレビ全局の画面がJアラートに切り替わった。沖縄県の各自治体は、「北朝鮮からミサイルが発射された。建物の中に避難してください」と呼びかけた。本土のテレビ局は報道フロアを映し出し、「マスターカット!」という大声がスタジオ内に響いた。沖縄では、サイレンが鳴り響き、さも北朝鮮が沖縄を狙ったミサイルを発射したような騒ぎになった。「Jアラート」の発令は平和ボケの国民を覚醒させる意味があると政府は踏んでいるだろうが、今回は北朝鮮の軍事衛星の発射であって、ミサイルにつながるとしても今回は単なるロケットの発射ではないか。これからも何度も予想される北朝鮮の偵察衛星の打ち上げのたびに、「Jアラート」は、頻繁に発令されるのだろうか。
 
 補正予算案を審議する衆院予算委が22日に開かれた。久しぶりに午前と午後の質疑をNHKの生中継で観た。立憲民主党の野田佳彦は世襲議員の多さを追及。「岸田総理は3世、ジュニアに委ねると4世。ルパンだって3世までだ」と笑わせた。野田は相変わらず余裕しゃくしゃくだが、この人は、自分のしゃべりに酔っているようで、肝心の政府追及は今一つ。焦点の自民党派閥の政治資金問題などは詰めが甘かった。国民民主党の玉木雄一郎は、ガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」について、「岸田首相がのんでくれれば補正予算案に賛成する」と質疑の中で堂々と宣言した。財務省は「トリガー条項」は反対だ。玉木雄一郎は岸田から言質を取ろうと何度も質問、中継映像の
自民党議員の苦々しい表情がインサートされた。日本維新の会の新人議員も質問したが
 場数を踏んでいないせいか他党にくらべ見劣りした。維新の会は、同日、補正予算案に賛成する方針を決定した。補正予算の中に万博関連の予算が入っているためだ。

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