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8月15日(木)メディア日記

 15日は79回目の終戦記念日。東京新聞は社会面の編集日誌にこう書いた。
「8月15日に本紙が1面トップにした記事を改めて確認すると、過去10年間、すべて戦争や平和に関するものでした。これは本紙のこだわりです。ところが今年は『岸田首相、総裁選不出馬へ』のニュースが飛び込んできました。『支持率低迷は常態化。いつでもいいのに、どうしてこのタイミングで』と愚痴がこぼれます」。 

 TBSの「Nスタ」は14日夕の放送で、旧日本軍が中国で遺棄した毒ガス兵器の処理が進まない状況をリポートした。戦争に負けた日本軍は中国から撤退したが、その際中国全土に毒ガス兵器を遺棄、中国の大地で眠り続けた毒ガス兵器は数十年後、農地やマンションの建設現場などから偶然掘り出され、今なお後遺症に苦しむ住民が多いという。中国政府によると、毒ガス兵器の被害者は今なお2000人に上る。1997年に化学兵器禁止条約で日本に対し、遺棄化学兵器の回収が義務付けられ、日本政府は毒ガス兵器の発掘、処理作業を開始し、9万発余りを回収したが今もなお40万発以上が埋まっているとされている。番組では中国北部、黒竜江省チチハル市で暮らす女性を取材、2003年、整地したばかりの自宅の庭の土に触った瞬間、毒ガスに触れ、現在も治療中という。

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