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8月7日(水)メディア日記

 全国知事会が福井市で開催されたが、小池百合子都知事と他の知事との亀裂が深まった。日経新聞が7日朝刊で「東京一極集中、深まる溝」の見出しで詳報した。全国知事会は1~2日、福井市で開催された。東京一極集中について知事会が「緊急宣言」をまとめるのに際して、小池都知事が文案の一部に賛同しかねると反発したことが発端。「緊急宣言」は東京都の意見を注記することでようやく収拾したが、小池は公務を理由に2日目は知事会を退席した。全国知事会での小池都知事の評判はよくない。岡山県井原知事は全国知事会に小池知事の欠席が続いたことに言及した。

 その小池百合子都知事は6日夕、これも人気取りの公務の一環か、神宮球場のヤクルトー阪神戦の始球式に登場した。7日付紙面で独自として報じた日刊ゲンダイによると、小池はヤクルトのユニホームに身を包み、満面の笑みで登場。打者の近本にセットポジションからボールを投じたが、足元のバランスを崩し、ボールはツーバウンドでキャッチャーミットに。その際に痛めたのか、投球後は右足を引きずるようなしぐさを見せた。しかも、その後、よほど重傷だったのか、球場を出て、車に向かう際には車椅子に乗り、帽子を深くかぶり球場をあとにした。小池知事の始球式は他のスポーツ紙でも掲載されたが、同日の紙面には足を痛めたことは報じていない。
 その後東京都は7日午後、小池百合子知事(72)が膝関節を剥離骨折したと正式に発表した。全治2カ月程度の診断が出ているといい、小池氏は当面、テレワークで公務をこなすという。

 11月のアメリカ大統領選に向けて、民主党の大統領候補になったカマラ・ハリス副大統領は6日午後、副大統領候補に指名したティム・ワルツ・ミネソタ州知事と共に、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアで選挙集会を行った。両候補がそろって登壇するのは初めて。時事通信とBBCニュースなどによると、ハリスは「私たちは後れを取っているが、勢いがある」と訴えた。注目のワルツは、白髪などからかなりお年ではないかと一見したが、まだ60歳。ハリスの1歳上。壇上でみるワルツは非常に謙虚な振舞だった。ワルツはさらにトランプ前大統領については、自分たちと「世界の見方が違う」、「奉仕というものを何もわかっていない。なぜなら、自分自身に奉仕することであまりに忙しいからだ」と述べた。トランプ優位で諦めていた秋の米大統領選、現職のバイデンが引っ込んで面白くなってきた。

 岸田文雄首相は7日の自民党憲法改正実現本部で、突然、憲法9条への自衛隊明記に関し、8月末を目指して議論を加速するよう指示した。「いつ、いかなる時でも、国民の命を守るという国家の最も重要な責務をこの国の最高法規の中にしっかり明記する」と述べた。9月の自民党総裁選を控え、「改憲」をエサに保守層の奪い合いの様相の一つに見える。しかし、公明党の北川一雄副代表は8日、憲法への自衛隊明記は緊急事態条項に比べると憲法調査会では議論は十分尽くしていない」と岸田首相をけん制した。
 一方、改憲志向の産経新聞は7日、「自民党の石破茂元幹事長は7日、9月の党総裁選を前に新著『保守政家 わが政策、わが天命』(講談社)を出版し、その中で憲法改正に関し、戦力不保持をうたった9条2項を削除した上で、現在の自衛隊を『国防軍』に改め憲法に明記すべきと強調した」と報じた。

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