11月4日(月)メディア日記
朝日新聞は4日朝刊に2、3日に実施した全国世論調査の結果を報じた。石破茂内閣の支持率は34%と、1カ月前の組閣直後調査(10月1、2日実施)の46%から急落した。不支持率は30%から47%に上がった。しかし、衆院選を受け首相を「辞めるべきだ」は24%にとどまり、「その必要はない」が61%を占めた。政権発足から間がないため、首相の政権運営を見極めようとする人が一定数いる可能性がある。
産経新聞社とFNN(フジテレビ)が2、3両日に実施した合同世論調査で、石破茂内閣の支持率は43・8%となり、政権発足直後の前回調査(10月5、6両日)の53・3%から9・5ポイント急落した。不支持率は前回比14・0ポイント増の49・8%で、支持率を逆転した。政権発足からわずか1カ月余りで不支持が支持を上回るのは異例だ。
産経新聞は石破首相に対する批判記事が増えた。4日朝刊に櫻井よしこの「首相即時退陣こそ国益」と見出しを打ったコラムを1面に掲載した。この中で櫻井は「衆院選で歴史的惨敗を喫した石破茂首相は国民の審判を受け入れるべきだ。小選挙区での得票数を約670万減らし、共同通信の世論調査では内閣支持率が50・7%から32・1%に急落した。就任から1カ月、これほど急速に支持を失った事例は稀有だ。石破氏は敗因を「政治とカネ」問題のせいにするが、真の原因は言動の定まらない本人の資質にある。国民の声を大事にするのは、民主主義の基本である。だが民主主義は絶対善ではない。劣化して衆愚政治となった事例を、ソクラテスに下された死刑判決はもとより、ヒトラーの登場を含め、私たちは歴史の中にいくつも見てきたはずだ。(後略)」また、同紙は3日付朝刊の「週刊誌ウオッチング」で、花田紀凱は「櫻井よしこが『週刊新潮』(11月7日号)に書いた石破茂首相を完膚なきまで批判したコラムは、今週の週刊誌では、これ一本読めば十分だ」と櫻井よしこを絶賛した。