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1月26日(金)メディア日記

 26日夕、テレビニュースは一斉に「50年前の連続企業爆破事件で指名手配された桐島聡が横浜の病院で事情聴取を受けている」と速報で報じた。ニュースを聴いた瞬間、明日の朝刊は「警視庁公安部が執念の桐島を逮捕」などと公安のご祝儀記事が載るかなと想像してしまった。しかし、30分もしないうちテレビは「桐島容疑者は現在、胃がんの末期症状。桐島は偽名で入院したが、25日になって自ら本名を病院側に明かした」。最期に本名を名乗ったのだ。桐島聡は29日朝、入院先の病院で死去した。

 自民党安倍派の裏金事件を受け、政界引退後も同派に君臨する森喜朗元首相(86)が25日、派閥擁護の直談判に動き出したと読売新聞が報じた。自民議員らによると、森は25日、茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁らと面会。裏金事件で立件対象とならなかった高木毅前国会対策委員長ら安倍派幹部に、党執行部が離党や議員辞職を求めたとする報道に「激怒した」(自民幹部)という。
 いままで森元首相が永田町で影響力を維持してこられたのは、党内最大派閥の安倍派を抑えてきたからだろう。しかし、安倍派5人衆が離党処分となったら森元首相の影響力は一気に低下してしまう。森の本音はたとえ、いったん派閥が解散しても、「5人衆」さえ残っていれば、いずれ派閥を復活させられるとみているのではないか。森喜朗の年貢の納め時が早まったのかも。

 世界5カ国目の月面着陸に成功後、太陽電池が発電せず活動を停止した日本の小型実証機「スリム(SLIM)」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、目標地点から約55メートルの位置に着陸したと発表した。目標地点への誤差を100メートル以内に抑える高精度な「ピンポイント着陸」に成功したのは世界で初めて。飛行データや月面ロボットの撮影画像から判明した。ただ、降下途中にエンジンが破損し姿勢が乱れ、予定の姿勢から180回転した形の姿にとどまった。

月面ロボット「ソラキュー」が撮影した月面に倒立状態で
着陸したスリム(産経新聞)

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