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3月8日(金)メディア日記

 去年12月にSNSでカナダにいると明かし、亡命宣言をした香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)に対し、テレビ東京が独占インタビューした。詳細は11日に詳細を放送するが、一部を同局のデジタルで報じた。アグネスはその中で、カナダ行きが決まる前、香港の当局から「スパイ行為」を強要されたことを明らかにした。 アグネスはその申し出を断ったが、「断ったら(カナダに)行けないんじゃないかなという可能性もあったので、本当にもう怖かった」と当時の心境を明かした。

「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などで、爆発的な人気を博した漫画家の鳥山明が1日、急性硬膜下血腫で死去した。集英社が8日、公式サイドで公表した。愛知県出身。68歳。愛知県を愛した鳥山明に対して、TBSの「ゴゴスマ」(CBC制作)は午後の放送で大特集した。有名な自画像イラストはあるが、鳥山の素顔はほとんど表に出ることはなかった。とくに最近の鳥山の動画は殆ど見られず、テレ朝の「徹子の部屋」もNHKニュースも鳥山が出演した20代後半の映像のみを放送した。世界中にアニメフアンを持つ鳥山の訃報は世界を駆け巡った。中国外務省の報道官もコメントを出し、米欧のメディアは一斉に鳥山の死を悼んだ。
 
 バイデン米大統領は7日、連邦議会で内政・外交方針を示す一般教書演説を実施した。演説は約70分、冒頭からトランプ前大統領の名前を出さず、「前任者」と13回呼び、攻撃的な言葉を繰り返した。いつも心許ない歩きを見せるバイデンとは別人に見えた。トランプ嫌いのパックン(パトリック・ハーマン)は、8日のBS-TBS「報道1930」で、「元気な演説にびっくりした。バイデンの健康は問題ない」と述べた。
詳細を報じた9日の朝刊は、上智大の前嶋和弘教授のコメントを掲載、「高齢不安 力強さで払拭」(日経新聞)、「高齢感じさせぬ本来の姿」(朝日新聞)などと書いた。日本の多くのメディアの論調は一応にバイデンに好意的。トランプの対抗馬ヘイリー候補に投票した票がどこにいくか、トランプは盤石ではないという見方も出始めており、「ほぼトラ」ではなく「まだトラ」の様相も。

 産経新聞は8日のデジタル版で「独自」と打って、和歌山市で開催した自民党青年局近畿ブロック会議後の会合で、露出の多い衣装を着た女性ダンサーが出席者に口移しでチップを渡すシーンを写真入りで掲載した。同記事は「費用は自民党が負担した」と書いた。その後、テレビニュースやワイドショーで大きく報じられたが、「ネタ元が産経新聞」とはどこも報じなかった。与党支持の産経新聞が自民党の醜聞をスクープしたのだから「もっと『産経新聞』に花を持たせてはいかが・・・」。

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