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8月14日(水)メディア日記

 岸田首相が9月の自民党総裁選への不出馬を突然、表明した。14日午前10時20分、共同通信が「岸田首相総裁選に不出馬の意向」と最も早く速報した。その後、各社は次々に速報。そして、岸田首相は同日午前11時半、官邸で記者会見し、自民党総裁選の不出馬を正式に表明した。「自民党が変わる最初の一歩は、私が身を引くことだ」と述べた。記者会見が正式に案内されたのは、会見開始の25分前、中継映像をみると、普段であれば首相記者会見に同席する林芳正官房長官と二人の副官房長官は姿を見せず、同席したのは首相秘書官だけだった。朝日新聞、読売新聞が号外を発行した。

 読売新聞は14日朝刊2面に「トランプ前大統領が12日、実業家のイーロン・マスクとの公開対談を行いこの席で東京電力福島第一原子力発電所の事故について、『約3000年間は、その土地に入れないと言われている』と語った」と報じた。事故後に福島を訪れたことがあるマスクは「それは真実ではない」と反論した上で、「福島は危険ではない。地元で生産された野菜を食べた」と強調した。この記事は同紙2面の囲み記事に載った。 一方、共同通信はこのトランプ発言について、「この土地は3000年戻れないと軽口をたたいた」と報じた。前大統領の発言を「軽口」と済ませていいものか。朝日新聞、日経新聞もトランプとイーロン・マスクの対談を報じたが、福島原発の話はなし。東京新聞は共同通信の記事を掲載したが、福島原発の部分はカットされた。

 韓国の聯合ニュースは「韓国の朴 喆熙(パク・チョルヒ)が13日、着任後初めて韓国大使館で記者会見を開き、『韓国と日本は互いに力を合わせると利益を得て、離れると損をするため、より広い舞台で協力しなければならない』と述べた」と報じた。そして、「韓国と日本が北東アジアだけでなく、世界で共に戦略を練り行動する協力パートナーとして確実に位置付けられることを望む」と述べた。

 共同通信は、「トランプ前大統領の勢いに陰りが出ている」と13日報じた。トランプ前大統領の暗殺未遂事件から13日で1カ月となった。銃撃された後に拳を突き上げて支持者を熱狂させたトランプだが、民主党のバイデン大統領が撤退し、ハリス副大統領が出馬し、このところ選挙の構図が一変している。政治サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、13日時点の全米での支持率平均はハリス47.8%、トランプ氏46.7%。

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