4月30日(日)メディア日記

 朝日新聞は30日朝刊全2ページ開きに「抑圧され はびこる委縮 私たちの言論は自由か」と横見出しを打ち、大特集を組んだ。

 紙面は、1987年から2022年までの言論と前後に起きた社会事象を列記し、大谷昭宏(元読売記者)と国谷裕子(元NHKクローズアップ現代キャスター)の2人のインタビューを中心に「言論の自由」を深堀した。示唆に富む記述や証言がみられたが、印象に残ったのは大谷昭宏の発言だった。

 「朝日新聞は、残念ながら権力を監視するという、オーソドックスなかつての姿が見えてきません。金権政治を暴いたリクルート事件や大阪地検の証拠改ざん事件のスクープのときのように、闘志を燃やしてほしい。私たちメデイアが自粛し、力が弱まれば、不安定な社会を作り出します。そんな社会は、暴力に倒れた小尻記者(阪神支局で撃たれ死亡)が一番がっかりすると思います」

(5月1日に続く)

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