過去の姿を重ねる再会
親類に会うと、昔から変わらない部分とそうでないものにぶつかる。
良くも悪くも、親類は私の成長を見ているのだ。そして、私もまた、親類の姿を同じように見ている。
「昔はそうだったけれど、今は違うんだよ」と言っても、受け入れてもらえないこともある。
誰かの中にある私のイメージは、昔のままなのだ。
幼い頃の私の姿を投影して、今の姿と重ね合わせていることが、言葉とともに伝わってくる。
寂しいような、嬉しいような変な気持ちになった。
親類とも、「会おう」と声をかけなければ、そうそう顔を合わせない。
あと何回会えるんだろう、とも思う。
不謹慎だな、なんて言っていられない。
大人とか子供とか関係なく、突然に会えなくなってしまうことがある。
できるだけ会いたい人には、会って言葉を交わしておきたいし、思い出を共有していきたい。
たとえ再会した時に、過去の互いの姿を重ね合わせていようとも、二度と会えないままでいるよりマシなのだ。
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