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消化管出血の轍

私の見舞われた消化管出血について、一症例として書き残します。これからの症例の糧となることを望みます。

〈まずは結論として〉

 ■消化管出血は、ピロリ菌+ストレス+老化+素質でしょう。

 だからこそ
 ■ピロリ菌除菌はしっかりと行うべき。
 ピロリ菌陽性
   👇
 ピロリ菌除菌療法(投薬)1週間
 *私はここで終わっていた(>_<)無知でした( ;∀;)
   👇
 除菌療法後4週以降に除菌判定
   👇           👇
  除菌成功(8割)    除菌失敗
              2次除菌(投薬)
              95%は除菌成功 
 *私は、1次除菌で安心しきっていたのです。

 ■消化管出血って意外と特定困難
 ①第1次戦闘(平成28年12月)
 #黒色便発見から
 〇〇クリニック///胃カメラ
 曰く、過去の十二指腸潰瘍跡あるが、大丈夫でしょう。
 #入浴後、大量下血
 〇〇医師会病院///胃カメラ、大腸ファイバー、腸CT
 曰く、特に問題なし。
 #輸血必要から
 C日赤病院///カプセル内視鏡、下部ダブルバルーン内視鏡検査
 曰く、十二指腸潰瘍or大腸の憩室orメッケル憩室?特定できず。

 ②第2次戦闘(平成30年9月)
 #再び黒色便
 〇〇医師会病院
 #トイレ後、脳貧血
 〇〇日赤病院///上部ダブルバルーン内視鏡検査
 曰く、十二指腸球後部輪状潰瘍が濃厚
 ピロリ菌、生きてるよ!( ゚Д゚)

〈ピロリ菌とは〉

ピロリ菌は胃の表層を覆う粘液の中に住みつく菌で、感染したまま放置しておくと慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍かいよう、胃がんなどが引き起こされることがあります。
ピロリ菌の感染経路はまだはっきりと分かりませんが、水や食べ物と一緒に口から入るという説が考えられています。海外のデータを見ると、欧米諸国においては公衆衛生の整備が早く、早期からきれいな水や食物を飲食していたためにピロリ菌の感染者が少ないと考えられます。
一方で、公衆衛生の整備が未発展の発展途上国においてはピロリ菌の感染者は多くなります。日本では60歳代以上の80%が感染しているとされています。若くなればなるほど感染率は下がります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍は、ピロリ菌感染者の10~15%程度が発症するといわれています。また、ピロリ菌に感染し数十年の経過を経ると、3~5%程度が胃がんを発症するといわれています。

メディカルノート

〈第1次戦闘〉平成28年12月


  1日:〇〇医療技術専門学校講義
  4日:映画「君の名は」ボッチ鑑賞
  5日:妻の迎えのため空港へ。この頃から風邪症状
  8日:〇〇中学校講演。葛根湯+のど飴
      その夜、我が職場の理事長祝賀会(呑み会)参加も体調不良
  9日:〇〇クリニック受診。これより3日間、風邪薬服用
13日:AM黒色便発見。〇〇クリニック受診。胃薬服用。
14日:AM胃カメラ。「過去の十二指腸潰瘍の瘢痕あるも、大丈夫だう」。
   一応、十二指腸潰瘍の薬服用。
16日:入浴後、多量下血、脳貧血で動けず。
   助けを呼べど、居間で妻の高笑いが響く( ;∀;)
   〇〇医師会病院入院。点滴、採血、胃カメラ、大腸ファイバー、
   腸CT検査を行うも、特に問題なし( ゚Д゚)
19日:貧血が進み輸血が必要とのことで、〇〇日赤病院転院。絶食、点滴、採血、輸血3本。
20日:カプセル内視鏡実施

結構のめますよ

21日:3Drの説明が、十二指腸潰瘍?大腸憩室出血?下部小腸出血?定まら
   ない。26日に下部消化管ダブルバルーン小腸内視鏡検査とのことで、
   そこまで絶食(>_<)
22日:病棟を回る讃美歌行列(日赤ってキリスト教だったんだ!)
24日:巷はクリスマスイブ。私は病院で絶食。
   虚しさからティッシュの空箱でショートケーキを作る

絶食中、ティシュの箱で作ったショートケーキ

25日:絶食もストレスだろうということで流動食。食後の疲労感が半端な
   い。食事というのはこんなに消化管に負担をかけていることを実感。
   明日の検査に向けて下剤(液体)、そして追い下剤(錠剤)
26日:早朝から本格的下剤。これはさすがにきつい(>_<)
   下部消化管ダブルバルーン小腸内視鏡検査
   [最終的結果]小腸にメッケル憩室がある。大腸に憩室2個。

小腸に見られる袋状の突起。人の胎児のごく初期に卵黄菅という菅が臍帯と小腸の間に一時的に発生するが、これは間もなく消えてしまう。ところが、消えずに残った時にメッケル憩室となる。全人口の2%くらいの人に見られ、そのうち約20%が、炎症、腸閉塞、下血などの症状を発症。


、大腸の腸管内壁の一部が腸管内圧の上昇などの要因により袋状に腸壁外に突出した憩室が生じている状態をいう。憩室を生じているだけでは何の症候も示さず治療の必要はない。Wikipedia

   「どちらからの出血かは不明。もし原因がメッケル憩室だとオペが必
   要でしょう」とのこと。そして不明のまま私の点滴生活は終わった
           (;^ω^)その後、徐々に食事を普通職に戻していき・・・
31日:ようやく退院。大晦日だった。

〈第2次戦闘〉平成30年9月

12日:〇〇建設会社と商談(これはストレスだった)、体調不良。
13日:〇〇PTA連合会の方から講演依頼。
   その夜、黒色便(うお~これはっ・・・)
   〇〇医師会病院入院
14日:トイレ後、脳貧血
   〇〇日赤病院転院。向こうの方で「あり得ないだろう」との声が聞こ
   える。早々に上部消化管ダブルバルーン内視鏡検査。抜去時に「ん?
   潰瘍だよ」、十二指腸の潰瘍の可能性が高まる。再び、絶食・点滴生
   活に突入

15日:むかむか~、ふらふら~。
16日:鉄製剤投入、いくらか気分復調。ラーメン食べたいな~(*´Д`)
17日:検査に向けて下剤。
18日:早朝より完全無欠の下剤(これがまたきつい(>_<)
   消化管ダブルバルーン内視鏡検査
   メッケル憩室は論外だった(あり得ないと言ったのはこのこと)
   大腸に憩室1個
   大腸にポリープ1個(切り取りました)

   十二指腸球後部輪状潰瘍で決まりだろう。
   ピロリ菌、生きてるよ!
20日:退院、ピロリ菌撲滅へ

〈現在〉令和4年6月

その後、特に問題なく過ごせています。ストレスがないわけでもないし、体質が変わったわけでもなく、年齢は着実に更新されています。ということは、やはり、ピロリ菌が居るか居ないかが大きいようです。

皆さんも、ピロリ菌が居ましたら早めにしっかりと除菌しましょう(^^)/

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