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第6回 月刊地域医学8月号が発刊になりました!

◆インタビュー

8月号のインタビューには、新潟県立十日町病院 病院長の吉嶺文俊先生が登場しています。
吉嶺先生は新潟県の自治医科大学卒業の8期生です(8期は、「月刊地域医学」編集委員の伊藤雄二先生が同期です!)。自治医科大学というと、「9年間の義務年限でへき地の一人診療所へ行く」というイメージがありますよね。でも、新潟県は広く中山間地が多く佐渡などの離島もありながら、それほど住みにくい地域ではなく、自治体立病院も含め県立病院が全国でも多い県ということで、新潟県の自治医大卒業生は県立病院への派遣で9年間が終わり、診療所へ行くことはないということです。ただ、県立病院といっても医師が3人というような規模で、吉嶺先生もまさに総合医を実践された日々だったそうです。
吉嶺先生インタビュー、ぜひご一読ください!
 
そして、吉嶺先生は今秋に開催される全国自治体病院学会の会長を務められます(2024年10月31日・11月1日 於:朱鷺メッセ)。サブテーマは「令和の医療に灯をともせ」です。インタビュー記事では、吉嶺先生が学会への抱負も語っています。
 
吉嶺先生のインタビューを見る

今号の表紙は、吉嶺先生自身が撮影した信濃川と十日町橋の写真です!

◆特集

8月号の特集は、佐藤新平先生(大分市医師会立アルメイダ病院)が企画した「医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂と最新の地域医療実習」です。
 
特集内容
●エディトリアル/佐藤新平先生
●総論 医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂点/松山 泰先生
●地域医療のプレイヤー兼マネージャー育成を目指して-自治医大の新たな取り組み-/小谷和彦先生・阿江竜介先生・小池創一先生・松山泰先生
●卒前医学教育における長期臨床実習(Longitudinal Integrated Clerkships)の取り組み/高村昭輝先生
●医学部早期からの島根県全体での総合診療医育成:高度総合診療力修得コース/樋口 大先生
●地域コミュニティを活用した地域医療実習/孫 大輔先生
●やまぐち地域医療セミナーの実際/宮野 馨先生
●自治医科大学の地域医療臨床実習を通じた医学生の学修内容/中村晃久先生・小谷和彦先生
 
佐藤先生が今回の特集で『地域医療実習』に焦点を当てたのは、地域で学生を受ける側として、指導の学びに繋げたいと考えたからです。
「私自身,地域医療に従事する医師として医学生の地域医療実習の指導に当たることがこれまでにありましたが,その際に実習プログラムの内容や指導方法について悩むケースもありました.地域医療実習を計画・実践するために,コアカリの要点・改訂点を理解すること,各地域で行われている先進的な地域医療実習の事例について学びたいと考えました.その共有は,全国の地域医療を実践されている読者の方々,これからの地域医療を担う医療系学部の学生にとっても,大変参考になるのではないかと考えた次第です」(佐藤先生)。
 
かつては、地域医療実習といえば自治医大のお家芸のように思っていましたが、「地域枠」の影響でしょうか?今やいろいろな大学で力を入れるようになっているようですね。
ここで紹介されている各地の地域医療実習の取り組みやノウハウは必読です!
 
企画の佐藤編集委員のコメント


◆連載

石川雅彦先生の「Let's Try医療安全」。第130回は「“タイムアウトの形骸化”に関わる事例発生を未然防止する!」です。
 
義務年限で地域に赴任する自治医大卒業生が地域医療の毎日を綴る「全国の地域からリレーでつなぐ-私の地域医療」も連載スタートから1年が経過しました。
今号は奈良県の田口浩之先生、和歌山県の伊藤恭平先生が登場しています。

◆バックナンバーの閲覧

月刊地域医学は、J-STAGEにてバックナンバーが閲覧できます。
「科学・技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。
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制作・問い合わせ先:月刊地域医学編集室  chiiki-igaku@medcs.jp


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