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森林限界を越えると、ご褒美が待っている。

登山のスタートは大体、しばらくは高い樹木が生い茂る樹林帯を歩くところから始まります。

樹林帯を歩いて標高を上げていくと、ある地点で高い樹木が無くなり、一気に眺望が開けるところに出ます。
そこが森林限界です。

森林限界に出ると、下界の景色や日によっては雲海が見えたりします。
場所によっては遠くの山々や、今から登ろうとしている山頂が見えることもあります。
そこからが本格的な登りが始まるのですが、気持ち的にはテンションが上がります。

森林限界は気温や雪などの影響で、高い樹木が育たない環境になる地点です。
森林が育つ限界の地点ということです。

長野県と山梨県の県境に位置する八ヶ岳の場合は2500メートルから2600メートルあたりになります。
北海道の旭岳だと、ロープウェイで1600メートルまで上がればもう高い樹木は生えていません。

基本的には、緯度が高くなるほど森林限界は低くなりますが、新潟県と群馬県の県境にある谷川岳では雪が多い為、1500メートルくらいが森林限界になります。

森林限界に出ると、夏なら風があたって涼しく感じる反面、晴れていれば太陽が肌に直接当たるため、暑さと日焼けには注意が必要です。
登山者への影響も大きく変わる場所になります。

樹林帯を歩いている間は辛く感じることもある登山ですが、森林限界を超えて景色が開けると一気に気持ちが切り替わります。
樹林帯の中を只ひたすら足元だけを見て歩くよりも、時々眺望を眺めながら歩くのとは精神的には全然違います。

森林限界は山頂に登り着く前の、頑張って歩いてきた登山者へのご褒美です。


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