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【読書】石山蓮華(著)『電線の恋人』を読了。〜見上げれば、そこには電線がある〜

最近はあまり見なくなったのですが、「マツコの知らない世界」というテレビ番組が好きでした。
何かひとつの事に情熱を傾けている人のお話というのは、面白いものです。
その対象が、ちょっと変わったもので、しかしどこにでもあるような物の方が楽しめます。

最近、『カラスは飼えるか』という本を読んだのですが、めちゃくちゃ面白かったのです。
街中の何処にでもいるカラスの事を詳しく書かれて、読んだ後はカラスへの想いが変わってしまいました。
著者の松原始さんは、カラスの専門家で、この本以外にもたくさんのカラスに関する書籍を出版されています。

石山蓮華(著)『電線の恋人』は、最初から最後まで、電線に関するです。
電線の写真もたくさん掲載されています。
なるほど、そういう見方もあるのかと思い、部屋の玄関を開けると、目の前にその電線がありました。
早速スマホで撮った写真が、見出し画像になります。
何処にでもある風景ですが、この本を読んだ後に見ると、アート性を感じるから不思議です。

石山蓮華さんは「電線愛好家」という肩書きを名乗っていらっしゃいます。
それは、とてもかっこいいなと思います。
さて、私がもし今の会社を離れて名刺を作るとして、堂々と名乗れる肩書きはあるでしょうか。
残念ながら、全く何も思いつきません。
これではいけないと焦る気持ちと共に、これが自分で選んできた人生なのだと、自覚をするしかありません。


電線のことだけで、1冊の本にできるというのは凄いことです。
何かに夢中になるのは素晴らしいことで、できれば1冊の本にできるくらい極めたいものです。

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