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【読書】沢野ひとし(著)『山の帰り道』を読了。〜エッセイという個人情報〜

もう30年ほど前になるでしょうか、椎名誠さんの本をよく読んでいました。
同時に、『本の雑誌』も時々読んでいて、その表紙のイラストを描かれていたのが、沢野ひとしさんでした。
調べてみると、その沢野ひとしさんも78歳になられるということです。

神奈川県に住んでいると良く、町田市の事が話題になります。
三浦しをん(著)『まほろ駅前多田便利軒』は、町田市がモデルです。
三浦しをんさんは、町田市の古書店で働いていた事があるそうです。
この小説を読んでも分かるのですが、町田市はとても話題性のある町です。

とはいえ、私は町田市にあまり行った記憶がありません。
いや、しょっちゅう行っている筈なのですが、町田市に何かを目的にして行った事がないのです。
町田市は、私が行動する範囲にとって、いつも通過点なのです。

JR横浜線で八王子に向かう時に、町田駅を通過します。
町田駅ってGoogleマップで見ると、神奈川県との県境のギリギリの所にあります。
東名高速道路ではいつも、横浜町田インターで降りるのですが、一瞬だけ町田市に入る瞬間があります。
町田市ってかなり微妙な位置にあるのです。

何度か電車の乗り換えの為に町田駅で下車した事があるのですが、その時の人の多さにはびっくりしました。
町田市の人口を調べて見ると、2023年6月現在、43万人となっています。
鳥取県の人口が54万人なので、どういう事なのか大体想像が出来ると思います。
仮に町田市を大阪府に持ってくると、人口ランキングは、大阪市、堺市、東大阪市に次いで4位になります。
やはり東京というか関東は、人が多いです。

個人情報保護法とかいろいろと難しい時代です。
他人の個人情報を漏らすのは問題ですが、自分の情報を好評する事は、法律的には何も問題はありません。
自分の情報をエッセイとして出版するという事は、自分の個人情報を公開することによって収入を得るという事になります。
単なる個人情報だけでなく、自分の心の内まで曝け出すのだから、エッセイを出版する人って凄いと思います。

毎日、いろんな人と会話をしますが、心の中では何を考えているか分かりません。
また、一日中部屋に籠って誰とも話をしない人でも、頭の中では何かものを考えています。
エッセイというノンフィクションは、他人の考えている事が見え、他人に起こった出来事を、疑似体験することができるます。
そんな事を考えると、読書をする事によって、自分が生きていく上でのヒントを得る事ができていると感じます。

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