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登山中の血中酸素濃度と呼吸。

血中酸素濃度とは、血液中にどのくらいの酸素が含まれているかを示す値です。


血中酸素濃度は通常、9698%が理想です。
肺炎や気管支炎を患うと、95%以下になることがあります。



登山でも、標高が高くなると外気に含まれる酸素が少なくなるため、血中酸素濃度が低くなり、頭痛や吐き気、めまいなどの高山病の症状が起こります。
高山病は、標高が2,500メートルを超えたあたりから発症します。

高山病の症状が現れなくても、標高が上がると確実に体力が落ちます。
自分が思っているように、足が前に進まなくなります。

富士山では「酸素缶」を吸っている人が多くいました。
登山道にある山小屋でも販売しています。
もちろん「富士山価格」です。
私も念のため「酸素缶」を持っていきましたが、使用することはありませんでした。

高山病になってから「酸素缶」を吸っても楽になるのは一時的なもので、歩き出すと直ぐに症状が出ます。
対処法としては、意識的に深く息をするしかありません。
そして、いつもよりもかなりゆっくりと歩きます。

それでも厳しいようであれば、無理をせずに引き返すべきです。
無理をして、本当に動けなくなると大変です。
登山で一番大事なことは、他人に迷惑をかけずに無事に帰ることです。

呼吸は、人間が生まれてから死ぬまで、無意識に行なっています。
呼吸をしていることが生きていることだともいえます。

普段は無意識に行っている呼吸ですが、意識的に止めたり早めたり、時には深く吸ったり吐いたりする事もできます。

呼吸を意識することで、自律神経をコントロールすることもできます。
瞑想や坐禅は、呼吸によって自律神経を整えます。

登山をしているときも、坐禅や瞑想と同じような効果があるのでは、と最近感じます。
登山をすることで、体力を向上させたり維持させる効果がありますが、精神的にもいい働きがあるとすると、登山と言う趣味は良いことばかりです。

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