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【読書】垣根涼介(著)『極楽 征夷大将軍』を読み進める。

長い夏季休暇が終わり、朝起きて会社に行かなければならなくなったので、思うように読書ができなくなってしまいました。毎日読書をして、たまに映画を見ながらずっと暮らすことができたら、どんなに幸せだろうかと、夏休みが終わった小学生のようなことを考えてしまいます。
それでも隙間時間を見つけて、チビチビと垣根涼介(著)『極楽 征夷大将軍』を読み進めており、現在「第二章:波上」を読んでいるところです。

『極楽 征夷大将軍』は、室町幕府の初代将軍である、足利尊氏の物語です。小説なので、話はかなり盛られているとは思いますが、この人、面白すぎるのです。征夷大将軍というからには、武士のトップの地位になられた人ではあるのですが、全く武士らしくない考えを持っているというか、何を考えているのかわからないような人物です。ですが何故か周りの武士からは人気があって、リーダーシップを自然に取れてしまう人物なのです。そういえば、このような人は現代の社会でもたまに見かけます。何を考えているのかわからないのに、やたらと部下から愛される人がいます。

もう一人、後醍醐天皇という天皇が登場します。とてもアクティブな天皇です。天皇といえば、神様と崇められている筈なのですが、この時代の天皇は今の天皇とは全くイメージが違います。その後醍醐天皇の強い味方が、楠木正成という強者です。

私は、おじさんになってから日本史が好きになったのですが、この時代のことはあまり興味が湧きませんでした。しかしこの本を読みながら、こんなに面白い時代だったのだと知りました。中学校や高校で日本史の授業で習ったとは思うのですが、何故か全く記憶に残っていません。とても残念な気持ちがある反面、歳をとってからの楽しみを残してもらえたのだと思って感謝しています。この物語、この先まだまだドラマがありそうです。隙間時間見つけて、じっくりと楽しみながら読み進めていきたいと思っています。

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