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ジョージ・オーウェル(著)『一九八四年』の世界を思い出す。

最近、いろんなところに設置されている液晶画面から広告が写し出されている、デジタルサイネージというのをよく見かけるようになりました。

昨日の夜寝る前にふと、その光景のことを考えていたら、ジョージ・オーウェルの傑作、『一九八四年』に出てくるテレスクリーンを思い出しました。

ジョージ・オーウェル(著)『一九八四年』は、1949年の作品です。75年前の作品ですが、いま読んでも非常に恐ろしく、そして何処かリアリティのある小説です。

『一九八四年』の世界では、ビッグ・ブラザーという人物が社会を支配しています。そしてテレスクリーンという、今のデジタルサイネージのような機器が常に国民を監視しているのです。

現代の世の中、監視カメラも至る所に設置されており、それらの多くはネットワークにつながっています。
監視カメラにしてもデジタルサイネージにしても将来、圧倒的な権力者が現れてネットワークを支配すると、人を監視し、そして洗脳させる道具となるかもしれません。

品川駅の通路に並ぶ縦型の液晶画面に、ビッグ・ブラザーが写し出される光景を思い浮かべると本当に恐怖です。
そんな日が来ないことを祈るばかりではありますが、格差が広がり続けている自由な社会も、この先どうなるのだろうという不安があるのも確かです。

歴史を学んでいると、何処の国も常に少数の人が階級を作り、多数の人を支配する世の中であることがわかります。そしてその支配権をめぐって争い、時には殺し合います。

現代も戦争はなくなりませんが、戦場にいる人たちは、もしかしてビッグ・ブラザーのために戦っているのでしょうか。

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