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【読書】板谷敏彦(著)『日本人のための第一次世界大戦史』第35話:「ルーヴァン図書館炎上」まで読み進める

板谷敏彦(著)『日本人のための第一次世界大戦史』という本を読み進めています。
100年以上も前の戦争ですが、最近のニュースを見ていると、そんなに昔の話ではないような気がしてきます。
いや、もしかして「第一次世界大戦」は、今も続いているのではないかと、考えてしまいます。

塹壕戦

第一次世界で特徴的なのは、西部戦線で行われた塹壕戦です。塹壕とは、銃撃から身を守るために掘った、深い溝です。塹壕の距離は、両軍合わせてなんと4万キロメートルにも及びました。
東京〜大阪間が直接距離で約400キロメートルなので、その10倍ということになります。

日本の戦国時代との違い

日本の戦国時代の戦で、塹壕を掘ったという話はあまり聞きません。お城の周りには大抵、お堀ははありますが、塹壕とは機能が全く違います。
戦国時代に塹壕を掘らなかったのは、武器の違いが大きいのです。
戦国時代の初期の主な武器は、槍や弓矢でした。
鉄砲もありましたが、とても高価なものであり、命中率も低いものでした。
そして火縄銃であった為、一度発砲すると、次に発砲するまでに時間がかかりました。

塹壕が伸びた理由

第一次世界大戦では、機関銃や砲弾が使われました。火縄銃とは比べものにならないくらい殺傷能力があります。
機関銃の攻撃から身を守ために、塹壕を掘り始めました。
相手の塹壕の裏に回ろうと、お互いが塹壕を伸ばしていくうちに、4万キロメートルまでなったという訳です。

戦争は簡単には終わらない

現代の戦争は、始まってしまうと、戦力の差が余程ない限り、簡単には終わりません。どちらかが降伏するまで終わらないのです。昔のように、貴族同士の戦いでもなければ、武士同士の戦いでもありません。多くの国では徴兵制があり、一般市民まで巻き込むことになります。
それを知りながらも、戦争は始まってしまうのです。

少しずつ読み進める

『日本人のための第一次世界大戦史』を読みながら、戦国時代の戦さとの違い、そして現代起こっている戦争と比べています。
読んでいると少し気が重くなってくるので、一気読みではなく、少しずつ読み進めています。


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