針子をグリーンウォーターで育てるメリット【初めてのメダカ飼育】

メダカの稚魚（針子）を育てる際に、一番気をつけなければならないことは、餌不足による餓死です。私のように会社勤めをしながら、メダ活をしていると、どうしても餌を与えるタイミングが限られてしまいます。
そこで我が家では、孵化した針子たちは、グリーンウォーターを活用して育
てています。

この記事では、＜針子にグリーンウォーターを活用＞について、以下の内容をご紹介します。

・グリーンウォーターのメリット
・グリーンウォーターの使い方
・グリーンウォーターを使用する際の注意点

そもそもグリーンウォーターとは？

グリーンウォーターは、微細な藻類が繁殖してできた緑色の水のことで、豊富に含まれる植物性プランクトンがメダカの餌になり、針子や初期のメダカの稚魚の飼育に活用することが多いです。
グリーンウォーターを活用することで、メダカの針子の生存率を上げることができ、成長を促進させることができます。

それでは具体的なグリーンウォーターのメリットについてご紹介します。

グリーンウォーターのメリット

1.　餌になる植物プランクトンが繁殖する

グリーンウォーターには、微細な藻類が含まれており、それらが繁殖して餌となる植物プランクトンが増えます。針子は、この小さな生きた餌を食べることができるので、グリーンウォーターを使うことで、いつでも餌が食べられる環境を作ることができ、餌不足による餓死を防ぐことができます。

2.     水質を安定させる

グリーンウォーターには、植物プランクトンをはじめとした微細な藻類や微生物が含まれており、その微生物の浄化作用により、餌の食べ残しや排泄物から発生する、水中の窒素分やアンモニア成分の分解を促進させることができます。このため、グリーンウォーターを使うことで、水質を安定させることができます。

3.     光合成による酸素供給

グリーンウォーター中の植物プランクトンは、光合成によって酸素を発生させます。このため、日中の太陽が昇る時間帯は、グリーンウォーターを使うことで、酸素供給が促進されることがあります。

以上のように、グリーンウォーターを活用することで、針子たちの生存率が上がり成長の手助をけして、安定して育てることができます。

次に、グリーンウォーターの活用方法についてご紹介します。

グリーンウォーターの使い方

・グリーンウォーターの作り方

まずはじめに、グリーンウォーターの作り方についてご紹介します。
もっとも手軽にグリーンウォーターを作る方法は、飼育水を日当たりの良い屋外に汲み置きしておくことです。季節や天候にもよりますが、特に夏の暑い日が続きますと、3〜4日ほどでグリーンウォーターができます。
そもそもグリーンウォーターの元となる飼育水がない場合は、ネットやECサイトでグリーンウォーターの種水が販売されていますので、そちらで入手されるのも良いかと思います。
また、もっと効率的にグリーンウォーターを培養する方法としては、植物活力剤などの液体肥料を添加して培養する方法などもあります。

・グリーンウォーターの使い方

続いて、グリーンウォーターの使い方についてご紹介します。
準備したグリーンウォーターをカルキ抜きしたお水で希釈します。目安としては、容器の底が透けて見えるくらいです。また、針子をグリーンウォーター容器へ移し替える際は、必ず水あわせ（移し替え前の水温と合わせる）をおこなってください。

以上のように、グリーンウォーターを使うことで、針子の育成にとってさまざまなメリットがあります。一方でグリーンウォーターを使う上で注意しなければならない点もあります。

グリーンウォーターを使用する際の注意点

1.　酸素不足

グリーンウォーターの濃度が濃すぎると、夜の間に植物プランクトン自体が酸素を消費してしまうため、水槽内の酸素が不足して、針子が酸欠状態となる可能性があります。適度な濃度に保つことも大切ですが、対策としてエアーレーションを使って酸素を供給するのも有効です。

2.　水質の悪化

針子が食べきれずに増えすぎて、死滅してしまった植物プランクトンが原因で水質が悪化することで、針子がストレスを引き起こすことがあります。適切な量のグリーンウォーターを与えてください。

3.　鑑賞性が悪くなる

また、グリーンウォーターが濃すぎると針子を鑑賞性が悪くなります。特に針子は小さいので、濃くなったグリーンウォーターの中を泳いでいる様子が観察しにくいため、体調の管理も難しくなります。

以上、グリーンウォーターを使って針子を育てるメリットや注意点についてご紹介しました。針子の生存率の向上や餌不足を防ぐ、水質の安定化、酸素供給などさまざまなメリットがあります。

これから、メダカの飼育を始める方、針子の育成にチャレンジする方は、ぜひご参考にしてみてください。